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【噴水台】ラウンドテーブル

「ラウンドテーブル」は丸いテーブルあるいは円卓会議を意味する。イギリスアーサー王伝説に由来する。カメリアード王レオデグランスが娘ギニビアとアーサーが結婚するとき、100人の騎士と一緒に贈ったものとなっている。周辺に150人の騎士が囲んですわることができるが、その席に上下の区別がないのが特徴だ。

出席者が優劣なしに自由討論する「ラウンドテーブル(コンファレンス)」は以後、政治・経済用語としてあまねく使われた。理解が相反する個人や国家が円卓を囲んですわり、協議して妥協点を見出す会議という意味だ。現代政治では1886年、アイルランド自治問題で自由党が分裂すると急進派Jチェンバレンの提案でその翌年開かれた円卓会議が最初とされる。

引き続き1930年代、インド自治をめぐり3回開かれたイギリス・インド円卓会議、47年第2次世界大戦後、インドからパキスタンの分離を決めたインド・パキスタン円卓会議などが代表的だ。


国際通商と経済では多国間交渉を意味する言葉として使われた。関税貿易一般協定(GATT)の“ディロンラウンド”“ウルグアイラウンド”“新ラウンド”などが代表的だ。可能なすべての分野をテーブルに乗せて各国が頭を突き合わせて論議するというのだ。詳細的なテーマを1つずつ論議する両国間交渉と対比される概念だ。

学術と会議用語でも落ち着いたラウンドテーブルは対話と協助精神を標榜する。参加者間の意見調整を目的とする妥協的性格が強い。対立的状況で水平的自由討論を経て合意・仲裁に至る過程も象徴する。

最近、超大型政治イシューが続々と浮上し、テレビ討論番組も尻馬に乗って人気を呼んでいる。視聴率も普段を上回る。専門家パネラーはもちろん、市民論客たちまで精巧な論理を展開させる。見る側の面白さも特別だ。それぞれ支持する立場の討論やパネラーたちが鋭い攻撃をする度に、カタルシスを感じる。「私たちの側が優勢だ」という応援の心理まで込められた視聴だ。おかげで解決策と代案導出ではなく政争の確認、力比べの場になってしまった感じだ。

カン・ミョング・ソウル大学教授は、社会的な対立の調整のためにテレビ討論の変化を促す。「組み分けをして機械的にバランスをとり、私の側、相手の側が争闘する式の討論ではなく、代案を導出していくラウンドテーブル型に討論文化が変わらなければならない」と強調する。討論番組だけだろうか。「ラウンドテーブル」は極端的な対立と勢力が衝突する韓国社会に本当に必要な時代精神かもしれない。



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