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漫画家カン・プル氏の漫画を原作に『26年』(仮題、青於藍、イ・ヘヨン監督)が主演俳優のキャスティングを終え、まもなく制作に着手する。
朴正煕(パク・チョンヒ)前大統領の殺害事件を扱った『ユゴ-大統領有故』(2004)があったが、今現在、生存している元大統領の暗殺を扱った映画が制作されるのは国内初だ。『26年』は光州(クァンジュ)民主化運動が勃発してから26年が経過した時を指しており、2006年に漫画の単行本として出版され、大きな話題になった。
ストーリーは軍事独裁政権に抵抗する事件が起きた当時、戒厳軍によって命を失った、市民の家族らが事件の元凶として目されている元大統領の暗殺計画に加担するという内容だ。当時、戒厳軍に母親と父親のそれぞれを失った射撃の韓国女性代表選手、シム・ミジンとのチンピラ、クァク・ジンベが主人公として登場する。ミジンは射撃用の銃器を人命殺傷用に改造し、元大統領を狙う。
ここに戒厳軍に姉を殺され警察官になったクォン・ジョンヒョクと、暗殺劇を計画した戒厳軍出身の事業家キム・ガプセが登場する。キム・ガプセは当時、無実の市民を殺したという罪責感に悩まされ、暗殺劇を首謀する。ジンベ役はリュ・スンボムの出演が決定した状態で、ハン・サンジン、チングらが共演する予定だ。
映画の中で元大統領は「その人」として描かれる。実名は出されないが、誰が見ても特定人物を連想させる。映画の中の狙撃対象が暮らしている場所として延禧(ヨンヒドン)洞が登場し、路地声明と反乱首謀者、5.18住民虐殺容疑で陜川(ハプチョン)から連行され、法廷に立つ姿などがリアリズムを高める要素として登場する予定だ。
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