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国際ガソリン価格、原油より安い?

国際ガソリン値段が原油価格を下回ることが起こった。

4日、韓国石油公社石油情報網(www.petronet.co.kr)によれば1日、シンガポール現物市場で取り引きされた国際ガソリン(オクタン価92)現物価格は、1バレル当たり120.25ドルだった。一方、ドバイ油は120.4ドルでガソリンより0.15ドル高く取り引きされた。原油を精製して作る“製品”であるガソリン値段が“原料”である原油価格に及ばない逆転現象が起きたのだ。ガソリン価格は原油より1バレル当たり10~15ドル程度高いのが普通であり、価格逆転は非常に異例的なことだ。

価格逆転の兆しは先月初めに現れた。ガソリン-原油価格の差は先月初め6~7ドルに減ると、中旬には2ドル差まで近接した。


原因はやはり米国の消費鈍化だった。ガソリン在庫が増え、供給過剰を懸念した精油業界がガソリンを“売れ残り処分”したために起こったことだった。大韓石油協会関係者は「ガソリンのような石油製品は保存施設用量に限界があり、少し売れないだけでも精油会社が処分しようとするため値段が急落する」と説明した。

一方、原油は需要が大きく減らず、相対的に価格がゆっくり下がっている。例えばガソリンの需要が減っても原油から取れる軽油など、また別の石油製品の需要は以前のままだからだ。軽油価格は1日、ドバイ油より1バレル当たり約27ドル高い147.91ドルで取り引きされた。

ガソリン-原油価格逆転を国際原油価格下落の信号だと解釈する見方もある。世界経済の沈滞が長くなれば発電・産業用として主に使われる軽油の需要も減り、結局、原油価格も落ちるというのだ。2001年には価格逆転による大幅な石油価格下落は起きなかった。国際原油価格が1バレル当たり25ドル台とあまりに低かったからだ。当時は価格逆転した翌日、ドバイ油が0.48ドル下がった24.08ドル、ガソリンは0.68ドル上がった25.18ドルで取り引きされた。



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