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精神労災、身体的疾患による労災上回る/日本

昨年、日本では過労などで精紳疾患にかかったとして労災認定されたケースが初めて、脳出血・心筋梗塞などの疾患で労災認定されるケースを上回ったと、日本経済新聞が4日報じた。

厚生労働省がまとめたこの10年間の「類型別の労災発生現況」によると、98年42件だった「ストレスと過労による精神疾患で労災認定されたケース」は、昨年952件と、20倍以上も増加した。

脳出血と心筋梗塞など身体的疾患による労災認定件数は05年938件から昨年931件へとやや減った。過労によるうつ病などの精神疾患労災への認識が薄かった98年には4件だけが労災に認められたが、10年が過ぎた07年には67倍の268件が労災処理された。


精神疾患の労災認定ケース268件を年齢別に見てみると、30代が100人で最も多く、その次は20代(66人)と40代(61人)の順だった。通常、脳出血や心筋梗塞など血管疾患は50代、40代、30代の順に多く発症するが、精神疾患は年齢と関係なく若年層でも頻繁に発生していることが分かった。

過労が原因でうつ病などにかかって自殺した(未遂を含む)人は昨年81人にのぼり、着実に増える傾向にある。

厚労省は「残業など長時間労働に加え、過度な業務負担は精神疾患の原因」とし、職場での支援強化、勤務条件の改善を呼びかけている。





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