５日、ブッシュ米大統領が訪韓する。訪韓日程は過去最大の警護の中で進められる。

警察の兵力だけでも約２万７０００人が動員され、ソウルだけでも２万３０００人、空港などがある京畿道（キョンギド）には４０００人がそれぞれ配置される。

青瓦台（チョンワデ、大統領府）は「ブッシュ大統領専門警護隊」を構成し、非常警護体制に突入した。先週は米国身辺警護隊（ＵＳ　Ｓｅｃｒｅｔ　Ｓｅｒｖｉｃｅ）の先発隊が訪韓した。これらと青瓦台の専門警護隊が、青瓦台とブッシュ大統領の宿舎や会場などを回って動線を確認し、シナリオ別の危機対策を講じている。


５日夜遅くソウルに着くブッシュ大統領は６日、李明博（イ・ミョンバク）大統領と終日ともに動く。青瓦台で公式の歓迎式と首脳会談、共同会見、両首脳の夫妻が出席するティータイムと昼食にそれぞれ臨む。続いて在韓米軍司令部を訪問、兵士らを激励した後、タイへ向かう。

夫人ローラ・ブッシュ米大統領夫人は金潤玉（キム・ユンオク）大統領夫人と歓談し、一緒に国立民俗博物館を訪問する。行事の大半が青瓦台で行われるのに過去最大の警戒態勢を敷いたのは「ろうそく集会」の影響が大きい。

ソウル警察庁は「５日午前から翌日ブッシュ大統領が韓国を発つまで、動員できる警察力をすべて投入待機させる“甲号非常”勤務体制を運営する」と４日発表した。

警察は前日の４日、警護部隊とヘリコプターを動員し鐘路区世宗路（チョンログ・セジョンノ）交差点から青瓦台までの区域で警護の予行演習を行っている。