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トヨタまで非常事態…現代・起亜は好調

先月下旬、豊田市トヨタ本社ビル。

渡辺捷昭社長を含めた経営陣20人余りが集まって高油価影響による販売対策会議を開いた。緊迫な雰囲気の中、渡辺社長が決断を下した。15年成長を続けてきたトヨタが、今年の販売目標を当初より35万台下げた950万台としたのだ。米国だけではなく日本市場で中・大型車の売り上げが、上半期で10%以上減少したからだ。

トヨタは米国で2004年からピックアップトラックとスポーツ実用車(SUV)ラインナップを強化してきた。しかし、こんな戦略に今は足を引っ張られている。タンドラ(-7.6%)とタコマ(-9.1%、ハイラックス)などピックアップトラックとミニバン、シエナ(-9.7%)販売は今年の上半期急減した。大型SUVである4ランナー(-38.6%)とFJクルーザー(-44%)の成績表はさらに悪い。このためにトヨタは先月、米国サンアントニオ・トラック工場でタンドラ生産を3カ月間中断することに決めた。インディアナ州プリンストン工場はタンドラの代わりに中型SUV「ハイランダー」(クルーガー)を生産する。当初SUV工場として作ったミシシッピ工場を、人気のあるハイブリッドカープリウスの生産ラインに変えることにした。市場変化に対応して手早く生産施設を調整したのだ。自動車産業研究所シム・ジャンヒ研究員は「トヨタは小型車にも強いので、生産施設調整を終えればまた勢いを増すだろう」と分析した。


これに比べ現代・起亜(ヒョンデ・キア)車は今年に入って米国市場で小型車のおかげでシェアを上げた。今年上半期、初めて5%台に上がった。もちろん米国市場全体が減ったので販売台数は小幅減少した。ヴェルーナ(輸出名アクセント)は、上半期販売台数が前年同期より48.9%増え、アバンテ(24.1%)も善戦した。

米国消費者たちは「もう少し安い小型車」を探している。現代車は日本のライバル車より10~15%安い。





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