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日本の新文部科学相には久々にハト派長官が就いた。
先週末、福田康夫首相の内閣改造で新文部科学相に就いた鈴木恒夫衆院議員(67)は、自民党内強硬保守に対立し、合理的穏健保守の立場を代弁してきた人物として知られている。日本政府が中学校の新しい学習指導要領解説書に独島領有権を明記することで急激に冷却した韓日関係はもちろん、今秋に予定されている日本の高校学習指導要領解説書の独島(トクト、日本名・竹島)の内容を含むかどうかにも影響を及ぼすか注目されている。
東京の外交消息筋は3日「鈴木文部科学相は、以前の文部科学相より合理的で穏健な人物」と評価する。低調な支持率で親アジア外交を思い通りに展開できない福田首相の腹案が盛り込まれた人事であるというのだ。
鈴木長官は文部省政務次官、衆院文教委員長を務めた教育専門家だ。長官は2日の記者会見で「最近、文部科学省が中学校の新学習指導要領の解説書に独島領有権を明記したことについて韓国が反発している」と言われた。すると「外交問題なので意見を出すことは適切ではない」としながらも「東北アジアの平和を考えたら、この問題が韓日関係に悪い影響を及ぼすことは極力避けなければならない」と答えた。
日本メディアは「鈴木長官は麻生派所属ながらもたびたび福田首相とともに食事する」と報道した。鈴木長官は安倍晋三前首相が2006年末、教育基本法改正を推進したときは「愛国心」という表現を入れることに最後まで反対した。
こうした彼の性向からタカ派の反対など多くの難関があるが、鈴木長官が派閥の目を気にせずに「教科書による独島対立」を解決することに積極的に立ち上がるだろうという見方もある。来年9月、衆院任期を最後に政界を引退する予定だからだ。
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