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【社説】居直って反発する北朝鮮軍部の談話

先月11日に発生した金剛山観光客銃撃死亡事件に対して沈黙を守っていた北朝鮮軍部が昨日、金剛山地域軍部隊スポークスマン名義で談話を発表した。北朝鮮軍は正当な行為をしただけで、北側の立場として必要な措置はすべてしたからこれ以上この問題に口を出すなと言うのだ。さらに不必要な南側人員の追放、出入り人員と車の厳格な統制、ちょっとした敵対行為に対しても強い軍事的対応など金剛山地域に対する管理と統制を強化すると明らかにした。一言で「賊反荷杖」、開き直っているのだ。

50代の非武装観光客が北朝鮮の人民軍によって銃殺されたこの事件をめぐり、論難の核心は果たして北朝鮮軍の立場で射殺という最後の選択をするほかなかったかという点だ。北朝鮮軍統制地域に入ったことは過ちだが、南側観光客、それも女性であることをはっきりと分かっていながら背後から照準射撃したことは、過剰対応ではないのかというのだ。先週、政府合同調査班は死亡したパク・ワンジャさんが止まった状態またはゆっくり歩いていた中、100メートル以内の距離から銃撃され、事故のあった時刻なら70メートルの距離で男女の識別が可能だったという模擬実験の結果を発表した。しかし、談話で明らかにした北側の主張は全く違う。まだ明るくない早朝で視界上制限され、男性か女性か識別できず、何回も止まるよう要求したのに応じず逃げたため仕方がなかったという主張だ。

両側の説明と判断が異なるだけに、現場での合同調査を通じて真相を究明し、再発防止策を論議しようという南側の要求は誰が見ても常識的で正当だ。それにもかかわらず、北側はこれを拒否したまま死亡したパクさんを現地で直接確認した現代峨山職員に渡してやったことで自分たちのすべきことはすべてやったとし、逆に金剛山地域に対する統制を強化するとしたことから我々としては理解できないのだ。


北朝鮮軍部がいくら強腰な態度を見せても国民の生命の保護という国家の基本責務がかかった問題であるだけに、この事件に対する妥協はありえない。政府は時間がかかっても北朝鮮が誠意ある態度を見せるまで忍耐を持って待たなければならない。ただ、金剛山事件を口実に南北関係がさらに冷え切ったと責任を北朝鮮が南側に擦りつけていることから、異なる次元での対話の努力は続けることが妥当である。



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