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こうした寿命延長の趨勢が今世紀に加速する可能性はほとんどない。 中国・ベトナムなど開発途上国は2けた経済成長が可能だが、先進国は2-4%も難しいのと同じだ。 誰かが魔法を使って50歳までの死亡率を0にしたとしても、平均寿命は3.5年しか延びない。 米国シカゴ大学老化研究センターのスチュアート・オルシャンスキー・ブルスカンス教授は「不滅の探求」(The Quest for immortality)で、「(20世紀に入って始まった)1次寿命革命が完成すれば、人間の平均寿命は85歳(男性82歳、女性88歳)に達する」と展望した。 さらにこの目標を達成するには、一部の国家(集団)の乳児死亡率の大幅減少、禁煙・節酒、徹底した予防接種、食習慣の改善を通した体重調節、規則的な運動、安全ベルト着用、安全な性生活、国民に対する基本的な治療と健康保険保障の8種類を満足させなければならない、という前提を付けた。
最近政府が公開した資料によると、韓国国民の平均寿命は79.1歳だ。 経済協力開発機構(OECD)国家平均(78.9歳)を上回り、日本(82.4歳)との格差も3.5歳に減った。 平均寿命が延びるのが先進国の条件になるとしても、個人の幸福は保証されない。 もっと重要なのは‘健康寿命’だ。 永生を得ても健康を失い、自分の生命を終わらせてほしいと哀願するギリシャ神話の‘ティトノス’を考えてほしい。 最近、高齢者の間では‘クク・パルパル・イ・サム・サ’(99歳まできびきびと生き、2-3日病んで死ぬ)という言葉が流行している。 ‘平均寿命80歳時代’‘退職後30年時代’に何か大きな意味でもあるのか。夏の一季節をを害しないよう注意しよう。
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