８８年ソウル五輪のボクシング金メダリストのキム・クァンソンは口ひげがトレードマークだった。 しかしなぜ顎ひげはなかったのか。 規定のためだ。 アマチュアボクシングの場合、口ひげは認めらるが、顎ひげは禁止されている。 顎ひげを生やせば失格になる。 競技に支障のない口ひげとは違い、顎ひげはクリンチの際、相手の皮膚を刺激し、目に入る可能性もある。 プロボクシングにはこういう規定がない。


２人の選手がつかみ合う柔道は、柔道着から激しい悪臭が出たり血がついたりした場合、競技を中断させる。 柔道着は選手の汗で常に湿っているが、だからといってその都度、着替えるわけにはいかない。 このため柔道着には汗のにおいが染みついている。 悪臭の基準はどう決めるのか。 全的に審判の判断だ。 審判が「相手を刺激するほど激しい」と判断すれば、着替えなければならない。