８月２日“体細胞クローン”承認期限
保留の場合は支持者反発、許可の場合は免罪符を与えることに

黄禹錫（ファン・ウソク）博士チームの、体細胞の胚芽細胞研究に関する政府の承認期限（８月２日）が５日後に迫った。決断を下さなければならない保健福祉家族部は慎重な姿勢を見せている。

それは、どのような結論が出るにせよ、社会的な問題化を避けられないからだ。今回の決定は２年前、ＥＳ細胞研究の捏造事件で韓国社会を衝撃と混乱を招いた黄博士の再起と直結している。


２７日、福祉部によると第１次処理期限の４月１５日、福祉部が決定を一度、先送りしただけに、今回は黄博士側からの同意を得なければ、追加での保留を実行できない。黄博士が主宰しているスアム生命工学研究院は昨年末、福祉部にヒト体細胞胚芽研究の承認を求める申請書を提出した。

政府の決定が、再び先送りされる可能性は低いものと見られている。９０日が期限の第１次保留とは違い、第２次の場合、無期限での保留につながるだけに黄博士が同意する可能性が低いからだ。しかし、だからといって福祉部が承認の可否を容易に決定するには困難な状況だ。

承認した場合、法律違反の罪がまだ晴れていない学者に対し、政府が自ら「免罪符」を与えたという非難に遭う可能性も高く、承認しなければ黄博士を支持する人々からの激しい反発が予想される。

専門家は「時期尚早」に、一般の世論は「承認」に傾いているといえる。

学界や法曹界などでは黄博士が「胚性幹細胞研究の捏造」事件で、司法上、裁かれているということから、黄博士のヒト胚研究への復帰は時期尚早という意見が大半だ。一方、数多くの一般人は「クローン開発の分野では黄博士が世界一」だと感じており、黄教授の研究復帰を支持している。最近、一部のマスコミが実施した世論調査では、黄博士の研究を再度、承認しなければならないという意見が約８０％を記録した。福祉部の高位関係者は「できる限り、政治的な意図を排除し、原則に則って結論を出す」と話した。黄博士の体細胞胚芽研究に関する承認は、まもなく退官する金聖二（キム・ソンイ）福祉部長官が最終的な決断を下すことになる。