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地球温暖化「南海の反乱」国内初のマグロ養殖場へ行く 1

韓半島の海の生態系で“反乱”が起きている。マグロ、カジキ、クラゲなど熱帯・亜熱帯魚種が登場し、韓流魚種が徐々に影をひそめている。漁民たちの生活は時には泣かされることもあれば、笑うこともある。地球温暖化の影響がこの海の中で本格的に現われているのだ。これから50年後には今より0.5度、100年後には1.7度上がるという長期展望も出ている。亜熱帯気候時代に備え、海洋政策を立てる必要が出てきた。

国内初、マグロ(クロマグロ)養殖が始まった欲知島の養殖場。24日、水中撮影チームが水中に入ってみると、昨年10月に養殖を始め、18キロまで育ったマグロたちが水面近くに上ってきた。(シン・ドンヨン記者)



慶南統営サムドク港から船で1時間進んだ欲知島沖。


浜辺から遠くない所に設置された養殖場に、特別な魚が生息している。厚ぼったい体に機敏な動き、青みを帯びた“刺身の王国”日本で最高の刺身のネタと評価を受けるマグロだ。

水産業のインソン水産(代表パク・チョルミン)が11匹のマグロを養殖場に入れたのは昨年10月。懐疑的な見方も多かったが、堂々と冬を生き抜いた。3~5キロにすぎなかった体重は、1年も経たずに18キロに増えた。来年まで生き残って40~50キロまで成長すれば、国内初のマグロ養殖に成功した事例となる。

マグロラッシュ…原因は上がった水温

ソウル・京畿道地域に大雨が降った24日、欲知島の空は雲ひとつなく澄んでいた。漁労に出る漁船に同乗し、10分ほど海に出た。直径20メートルの大きさの養殖場がある広い定置網(決まった場所に設置して魚を大量で取る網)地帯についた。

「今日のようにカンカン照りの日、彼らが上がって来ます」

船2隻のうちのひとつが養殖場の方にいる間に、船長チェ・ジェボクさん(48)が乗った残り1隻は定置網を手際よくおさめながら、養殖場の方に魚を追いやった。30分間、作業をするといつのまにか網にはイワシ、サバ、アジなどでいっぱいになった。養殖場の方にいる船の漁夫が綱をぐるぐる巻いた大きな石を海の中に投げると、魚たちは養殖場の中に吸い込まれていった。この中にはマグロ10匹ほども混じっていた。

マグロ養殖場そばの定置網で漁労を準備する漁夫キム・プクウォンさん(68)。(シン・ドンヨン記者)



こんなに複雑な過程を経てメジマグロを捕る理由は、気難しい性質による。インソン水産現場所長チェ・チャンソブさん(55)は「昨年2匹を網で獲ったが、2日で皆死んでしまった」とし「悩んだあげく考え付いたのが網からそのまま養殖場に引き入れる方式だった」と説明した。

メジマグロの確保は養殖の成否を決める要因だ。8年前、欲知島に来てサバとアジ養殖をして来たインソン水産は毎年数百匹のメジマグロを捕ってきて昨年から養殖を始めた。

50センチ未満の小さなマグロは元々韓国の近海で獲れる魚種だ。しかし、最近その漁獲量が増加し、大きさも大型化して注目されている。専門家たちはマグロ漁獲規模が大きくなった理由のひとつに暖かくなった海水を挙げる。台湾乱流に沿って韓半島に流れこんで来る温帯性・亜熱帯性の魚種が豊富になったという。国立水産科学院チェ・グァンホ博士は「海水の温度が上がって、一部マグロの冬越地が以前より北上し、これらが夏になると台湾の乱流に乗って韓国に流れ着いてきている」と分析した。




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