日本の挑発に対抗し、独島(ドクト、日本名・竹島)を死守しようという声が高まっている。 新政府の融和ジェスチャーを曲解した日本は、今回も根拠のない主張を繰り返した。 時には大きな歩幅で突っ込み、時には半歩後退するような仕草を見せながら、執拗に領有権主張を続けてきた日本の緻密な計算には鳥肌が立つ。
今回も興奮した韓国社会は過去のビデオを再生したように型にはまった対応をしている。 駐韓日本大使館に‘タマゴ洗礼’を浴びせ、世論に敏感な国会議員はさっそく独島へ向かい、カメラの前で決然たる表情を見せた。 果たして今度はこの憤怒がいつまで続くのか。
独島が受難中の今、白頭山(ぺクドゥサン)は‘休火山’のように沈黙している。 2002年に中国の東北工程が初めて確認された当時、韓国社会は‘独島挑発’に劣らないほど激昂した。 しかし2004年、両国の外交当局者が「政治問題に飛び火するのを防ぎ、学術研究で解決しよう」とその場しのぎに‘口頭合意’すると、東北工程と白頭山一帯の領有権問題はあたかも解決されたように静かになった。 東北工程と白頭山工程は相変わらず進行形だが、鍋のように熱しやすく冷めやすい韓国社会は白頭山を‘死火山’扱いしている。
14日から2日間、白頭山一帯1000キロほど走りながら、中国の白頭山工程現場を視察した。 未開発状態だった1998年に初めてバックパック旅行をしたが、当時とは雰囲気が全く違う。 皮肉なことに天池(チョンジ)まで行ったその日、日本の独島挑発のニュースが入ってきた。 「東海(トンへ、日本名・日本海)の水と白頭山…」で始まる愛国歌が自ずと口から出てきた。 日本と中国の隣国として生きていかなければならないのが韓半島の宿命であるが、妙な偶然だという気がした。
‘民族の霊山’白頭山は今、韓民族の影響力のもとで安泰な状態にあるとはいえない。 このため現在、白頭山を囲む韓国・北朝鮮・朝鮮族・中国の4当事者が白頭山を眺める視線と態度は、東・西・南・北の登山4コースほどの差がある。 中国は鋭い眼差しで白頭山を狙っている。 「長白山(白頭山の中国式表現)は中国の領土」という認識を拡散させ、経済的利権の極大化に向けた開発努力に拍車を加えている。 巨額の予算を投入した長白山空港は着工から2年の今月28日に開港し、国内外の観光客を吸い込む態勢だ。
朝鮮族の目は疎外感でいっぱいだ。 白頭山の管轄権を延辺朝鮮族自治州から分離し、漢族が主導する「長白山保護・開発区管理委員会」に移したため、剥奪感が強まっている。 延吉の朝鮮族は「南・西・北の登山3ルートまで1時間以内の長白山空港が開港すれば、3時間以上かかる延辺を通した白頭山進入ルートは背を向けられる」と心配している。
北朝鮮は無気力に白頭山を眺めているだけだ。 北朝鮮は白頭山の東ルートを確保しても、空腹を癒すのは難しい状況だ。 天池の南側の白頭山登山路の駐車場と観光の利権を中国に侵食されている。 その見返りに食糧でも確保するという噂が出てくるほど、開発能力も意志も足りないのが現状だ。
韓国は物理的な距離に比例して、他人事のように無関心だ。 理念と政治的計算のため、北朝鮮側の三池淵(サムジヨン)を通した白頭山観光は延期になった。 白頭山一帯を集中踏査した朴宣ヨン(パク・ソンヨン)POSTEC(浦項工大)教授は「統一時代に備えて白頭山と間島(カンド)の領有権問題を解決する長期戦略を韓国主導で準備しなければならない」と忠告している。 詩人の高銀(コ・ウン)氏は独島を「私の先祖の胆嚢」と表現した。 詩人は簡潔なこの表現を通じて、独島を守ることができなければ先祖に顔向けができない、という峻厳な警告をしたかったのだろうか。
たとえ韓国社会の関心からは外れているが、白頭山は統一時代に韓国と北朝鮮、中国内の同胞である朝鮮族を一つにつなぐ韓民族大統合の求心点になるはずだ。 ‘韓民族の心臓’白頭山では今でも熱いマグマが音を立てながら動いている。
今回も興奮した韓国社会は過去のビデオを再生したように型にはまった対応をしている。 駐韓日本大使館に‘タマゴ洗礼’を浴びせ、世論に敏感な国会議員はさっそく独島へ向かい、カメラの前で決然たる表情を見せた。 果たして今度はこの憤怒がいつまで続くのか。
独島が受難中の今、白頭山(ぺクドゥサン)は‘休火山’のように沈黙している。 2002年に中国の東北工程が初めて確認された当時、韓国社会は‘独島挑発’に劣らないほど激昂した。 しかし2004年、両国の外交当局者が「政治問題に飛び火するのを防ぎ、学術研究で解決しよう」とその場しのぎに‘口頭合意’すると、東北工程と白頭山一帯の領有権問題はあたかも解決されたように静かになった。 東北工程と白頭山工程は相変わらず進行形だが、鍋のように熱しやすく冷めやすい韓国社会は白頭山を‘死火山’扱いしている。
14日から2日間、白頭山一帯1000キロほど走りながら、中国の白頭山工程現場を視察した。 未開発状態だった1998年に初めてバックパック旅行をしたが、当時とは雰囲気が全く違う。 皮肉なことに天池(チョンジ)まで行ったその日、日本の独島挑発のニュースが入ってきた。 「東海(トンへ、日本名・日本海)の水と白頭山…」で始まる愛国歌が自ずと口から出てきた。 日本と中国の隣国として生きていかなければならないのが韓半島の宿命であるが、妙な偶然だという気がした。
‘民族の霊山’白頭山は今、韓民族の影響力のもとで安泰な状態にあるとはいえない。 このため現在、白頭山を囲む韓国・北朝鮮・朝鮮族・中国の4当事者が白頭山を眺める視線と態度は、東・西・南・北の登山4コースほどの差がある。 中国は鋭い眼差しで白頭山を狙っている。 「長白山(白頭山の中国式表現)は中国の領土」という認識を拡散させ、経済的利権の極大化に向けた開発努力に拍車を加えている。 巨額の予算を投入した長白山空港は着工から2年の今月28日に開港し、国内外の観光客を吸い込む態勢だ。
朝鮮族の目は疎外感でいっぱいだ。 白頭山の管轄権を延辺朝鮮族自治州から分離し、漢族が主導する「長白山保護・開発区管理委員会」に移したため、剥奪感が強まっている。 延吉の朝鮮族は「南・西・北の登山3ルートまで1時間以内の長白山空港が開港すれば、3時間以上かかる延辺を通した白頭山進入ルートは背を向けられる」と心配している。
北朝鮮は無気力に白頭山を眺めているだけだ。 北朝鮮は白頭山の東ルートを確保しても、空腹を癒すのは難しい状況だ。 天池の南側の白頭山登山路の駐車場と観光の利権を中国に侵食されている。 その見返りに食糧でも確保するという噂が出てくるほど、開発能力も意志も足りないのが現状だ。
韓国は物理的な距離に比例して、他人事のように無関心だ。 理念と政治的計算のため、北朝鮮側の三池淵(サムジヨン)を通した白頭山観光は延期になった。 白頭山一帯を集中踏査した朴宣ヨン(パク・ソンヨン)POSTEC(浦項工大)教授は「統一時代に備えて白頭山と間島(カンド)の領有権問題を解決する長期戦略を韓国主導で準備しなければならない」と忠告している。 詩人の高銀(コ・ウン)氏は独島を「私の先祖の胆嚢」と表現した。 詩人は簡潔なこの表現を通じて、独島を守ることができなければ先祖に顔向けができない、という峻厳な警告をしたかったのだろうか。
たとえ韓国社会の関心からは外れているが、白頭山は統一時代に韓国と北朝鮮、中国内の同胞である朝鮮族を一つにつなぐ韓民族大統合の求心点になるはずだ。 ‘韓民族の心臓’白頭山では今でも熱いマグマが音を立てながら動いている。
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