「フェアネスドクトリン」(fairness doctrine、公正報道の原則)は、米国の連邦通信委員会(FCC)が1987年まで守ってきた放送審議準則だ。政治的に理解と立場が食い違う事案に対しては機械的な中立性、量的バランスを揃えなさいという注文だ。たとえば選挙報道で両陣営にまったく同じ時間を与え、カメラアングルもまったく同じにし、政治偏向を阻むことだ。米国の政治とメディアでは長い間、メインイッシューとなった。客観性を重視する米国ジャーナリズムの象徴でもあった。
社会党ラジオが威勢を振るった28年、初めて導入したこの条項は49年からは放送社裁許が審査に大きな影響力を及ぼす強い条項となった。導入初期から、時事トークショーを多く放送するラジオ(トークラジオ)が主な対象となった。
社会党ラジオが威勢を振るった28年、初めて導入したこの条項は49年からは放送社裁許が審査に大きな影響力を及ぼす強い条項となった。導入初期から、時事トークショーを多く放送するラジオ(トークラジオ)が主な対象となった。
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