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「北、中国を意識して西海ではない金剛山で挑発」(2)

--金剛山銃撃現場を分析してみたか。

「北朝鮮軍出身北脱出者たちと状況を分析した。AK系列小銃の射撃方式は単発(1発)、点発(2発)、連発(3発以上)だ。連発も点発も連続して複数の音がするので関係ない。目撃者たちはすべてバン、バンと音がしたという。北脱出者たちによればこれは単発の2度射撃だ。それで北脱出者たちは兵士2人がほとんど同時に撃ったと考える。1人だったら偶発的なことがあるが、2人なら計画的だという意味だ。北脱出者たちは“フェンス隣近の張りこみ警戒所にいた2人の兵士が指示を受けて30メートルの距離から同時に射撃した”と推定する」

--わなを仕掛けて待っていたのか。


「金剛山ゴルフ場には北朝鮮警戒所がある。少し前まで球を拾いに行くゴルファーに、哨兵たちは中立的だった。しかし今度は全く違った。計画的だと見るまた別の理由だ。その日パク・ワンジャさんではなく誰が入って来ても撃ったという意味だ。この地域は1軍団31師団が担当する。軍団級で平壌の軍首脳部と密接なはずだ」

--そんな程度なら李明博大統領が対北提案をしてはいけなかったのではないか。

「李大統領は6・15、10・4共同宣言を協議しようと言っただけだ。相手が“その論議なしには一歩も進むことができない”と言うからだ」

--政府案に南北問題を扱うコントロールタワーがないという批判がある。

「金大中(キム・デジュン)、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府は北朝鮮問題を外交と分離して民族特殊関係を強調した。しかし現政府は特殊性を軽視した面がある。対北問題はこれまで、死角地帯だった。北朝鮮問題を知る人もそれほどいない。外交・統一部長官、外交安保首席ともに対北経験が少ない。今、外交安保分野は膨大で包括的だ。牛肉、独島(トクト、日本名竹島)問題、主要8カ国(G8)首脳会談、北朝鮮問題などと多様だが、すべて外交安保首席の役割だ。一般外交と北朝鮮を分離して扱う体制が必要である。青瓦台に北朝鮮首席と北朝鮮を除いた状況を扱う外交安保首席を置くことも可能だ」


「北、中国を意識して西海ではない金剛山で挑発」(1)

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