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<白頭山工程現場ルポ>「白頭山=中国領」を五輪でPR(2)



 

◇5カ月間14の広報イベント=29日から長白山付近では「中国長白山国際観光祭り」が開催される。中国・国務院傘下の国家観光局と吉林省政府が共催する大規模なイベントだ。5カ月間で14の大型イベントを開く。


長白山開発区によると、観光祭りの期間中に春夏秋冬の白頭山観光商品を大々的に紹介し、北京五輪での競技を見るために中国入りした全世界の観光客にも「長白山=中国領」を積極的にPRする予定だ。

長白山空港が28日に開港するのも同イベントに合わせて日程を調整したものという。中国側は、白頭山と中国の歴史的かつ文化的なつながりを強調するための各種の活動も繰り広げている。長白山文化研究会は1日、白頭山一帯を「長白山文化研究基地」に指定した。

◇朝鮮族と白頭山を分離=白頭山の所轄権が延辺朝鮮族自治州から長白山管理区に移譲されてから3年がたち、白頭山から朝鮮族(中国に居住する韓民族のこと)のイメージを分離させようとする動きはさらに目立っている。

延吉朝鮮族は「かつては延辺朝鮮族自治州長から直接指示を受けていたが、現在、州長には影響力がない」と嘆いた。二道白河(長白山近くの町)開発区管理委員会は、長白山を中国のブランドとして商品化する作業を積極的に進めており、鉱泉水の開発のほか、スキー場やレジャー施設も拡充している。

延吉で会った朝鮮族の指導層は「長白山空港が完工し、延吉を経由せずに直接白頭山へ向かう観光客が増えれば、延辺の経済は打撃を受け、朝鮮族の社会と白頭山の距離感もさらに広がるだろう」と懸念している。


<白頭山工程現場ルポ>「白頭山=中国領」を五輪でPR(1)

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