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朝鮮時代の宝物「金鼓」は偽物だった

 朝鮮時代、三道大中軍(朝鮮時代に忠清、全羅、慶尚の3道によって作られた連合水軍)の司令船で使われていた鐘である「金鼓」(1986年宝物第864号に指定)が偽物であると発覚し、宝物指定が取り消される見通しだ。

文化財庁は10日「ある工芸専門家が“金鼓が後の時代に作られたもの”だと提起し、これまで数カ月間、詳しい調査を実施した」とし「金鼓の銘文には“三道大中軍司令船勝戦金鼓”“万暦14年丙戌年(1586年)”と刻まれているが、三道水軍制度は1593年に成立したものだ」と明らかにした。

文化財庁動産文化財課のソン・ミョンヒ学芸研究員は「鉄製の太鼓に紐を通すためにあけた穴が、伝統的な方法でなく、機械であけられたかのようにとてもきれいに処理されている。また本物の金鼓である場合、錆の分布が平均的に散らばっており、ほかの青銅遺物の錆とは違いを見せる」と話した。銘文を刻字方法も、一字ずつ引っ掻くようにして刻んでいく伝統的な陰刻技法ではなく、掘り起こして刻んだような現代的な技法がうかがえるという調査結果が出た。

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