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燃える目つき…。あの目つきが多くの女性ファンたちを魅了すると言っていた目か…。男である記者が見ても格好よかった。「あの奴、本当にハンサムだよ(ここでいう“奴”は映画の中の役を示す言葉)」という言葉が自然に出た。チョン・ウソンは「ありがとうございます」と言いながらにやっと笑った。
単純なほほえみ、ひとつでもそのまま絵になった。そんな彼がカウボーイハットに皮のトレンチコートを翻し、馬に乗って小銃を撃った。映画『良い奴、悪い奴、変な奴』(キム・ジウン監督、以下『ノムノムノム』)で。
最初に懸賞金ハンター、トウォンの服装を着たときの感じは?
「冒険的で面白かったです。映画のタイトルから漂う大胆なイメージがトウォンのファッションからも感じられたんです。ジャンルに対する信頼があったので、ずうずうしく行動しました。自信がみなぎってきました」
実は映画の中で彼の着た衣装は、東洋人としてはやや不安があるのではと思っていた。聞いたことはあっても見たことのないウエスタンスタイル。『11人のカウボーイ』のジョン・ウェインや『夕陽のガンマン』のクリント・イーストウッド、あるいは青い目のジャンゴことフランコ・ネロが着たコートに帽子、ブーツを、黒い髪に黒い瞳の東洋人が身に着けるというプレッシャーがのしかかった。
しかしチョン・ウソンは違った。まるで服と身がひとつになったようだった。その上、馬に乗って銃を回しながら撃つ場面ではジョン・ウェインもクリント・イーストウッドも「過去」の人にすぎなかった。彼は「ジョン・ウェイン・イーストウッド・ウソン」だった。
<インタビュー>俳優チョン・ウソンインタビュー(2)
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