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【社説】国民の目の高さを無視した内閣改造

長官3人を変えるのに止まった内閣改造に失望を隠すことができない。内閣辞退以後、ひと月近く続いた混乱、これまで沸き立っていた民心の期待に比べ、内閣改造の幅と内容が大きく足りない。

李明博大統領は先月19日、特別記者会見で内閣改編に対し「国民の目の高さに十分合わせた人選に最善を尽くす」と強調した。今回の内閣改造をめぐり「国民の目の高さに合わせた」と判断したら間違いである。

政府発足107日で内閣が辞退する史上初の事態が起こったのは後にも先にもない失策と国民的失望感のためだった。したがって今度の内閣改造は、失策を追究して民心を収めるための画期的国政刷新の意を盛り込んでこそ真の改革だ 。新たな出発の決意が感じられなければならない。


事案の深刻性から我々は全面的な内閣改造を要求してきた。しかし内閣改造は最小限に止めた。青瓦台スポークスマンは“業務の連続性と安全性の次元”で大幅な内閣改造は適切ではないという判断をしたという。これは内閣改造の必要性に対する理解が全然なかったという話と同じだ。事案が軽微なら全面内閣改造など要求するか。数十万人が街頭に出たのは牛肉問題を超えて国政全般に対する不信の反映だった。

あらゆる手を尽くして尋ね歩いても総理が見つからなかったとしよう。ならば、最小限問題が明らかになった長官だけでも更迭しなければならなかった。行ったり来たりする経済政策で民生を混乱させた企画財政部長官をそのまま置いて次官を更迭した措置は、内閣改造の意味さえ分かっていない無知が招いた結果だ。国政の責任者は国務委員と同時に部処の首長である長官だ。次官や青瓦台参謀ではない。

ろうそくの熱気がおさまったと判断して内閣改造幅を縮小したとしたら、それも誤った判断だ。ろうそくは怒った民心の一部の表出にすぎない。国政運営に失望しながらも沈黙してきた民心がそむいたものではない。

今からでも民心の目の高さに合わせようとすれば大統領は実質的な国政運営の革新を推進する必要がある。権力を分けなければならない。分けて総理に内閣統轄の実質権限を与えるべきだ。国政に対する大統領の考えと行動が変わったとき、真の刷新は始まる。



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