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クォン・サンウ-コ・ヒョンジョン主演の「大物」とソ・ジソブのドラマ復帰作として関心を集めた「カインとアベル」がともに消滅の危機を迎えている。 SBS(ソウル放送)は26日、編成局とドラマ局の合同会議の末、「大物」と「カインとアベル」を下半期の編成から除くことを最終決定した。
当初この2作品は韓流スターを前面に出して100億ウォン(約10億円)台の制作費を投入する大作として期待を集めたにもかかわらず、1年間も漂流しながら座礁する危機を迎え、放送関係者に衝撃を与えている。
クォン・サンウ-コ・ヒョンジョンとソ・ジソブはそれぞれ今年11月と12月までにドラマが編成されない場合、出演を撤回すると伝えている。 2作品はMBC(文化放送)とKBS(韓国放送公社)で編成されない場合、事実上‘空中分解’となる。 しかし他局も「すでに下半期の編成が決まった状態」とし、消極的な姿勢を見せている。
クォン・サンウとソ・ジソブという‘大魚’を前面に出したドラマが相次いで座礁したことに関し、放送局側は「スターシステムにこれ以上拘束されない」という理由を掲げている。 クォン・サンウとコ・ヒョンジョンのギャラだけで1話当たり1億ウォン(約1000万円)を超える「大物」は無理な制作費のため、外注制作会社イキムプロダクションがオープンセットを建設するという約束を守れなかった。
「カインとアベル」もソ・ジソブを前面に出して日本最高の広告代行会社兼コンテンツ流通会社の電通に事前販売したが、海外ロケ費用などを合わせて60億ウォン以上となる予算を確保できず、内部的に危機を迎えた。
SBSの関係者は「スターだけを決めておいて投資と制作規模に縛られる外注制作会社のシステムは結果的に良いコンテンツにつながらないため、無理な手は打たなかった」と伝えた。
実際、これらの作品以前にもソン・スンホン主演の「ペルソナ」とチャ・インピョ、ソル・ギョング、ソン・イェジンがキャスティングされた「エージェントゼロ」などが消滅している。
しかし外注制作会社と地上波プロデューサー間の対立も少なくない影響を及ぼした、というのが放送関係者の説明だ。 「大物」はSBSのキム・ヒョンシク・プロデューサーが演出する予定だったが、キャスティングや制作費の問題でイキムプロダクションと衝突、この過程で制作会社が演出者の交代を要求し、SBSのプロデューサーが強く反発した。
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