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「孫基禎(ソン・キジョン)のための、孫基禎による、孫基禎の音楽会になるように全力を尽くしたい」--。
‘孫基禎復活’をために米国から来た在米同胞のバイオリニスト、キム・ウンジョンさん(40)の言葉だ。
キムさんは28日に国立大田顕忠院で「孫基禎平和音楽会」を終えた後、30日に米国へ戻る。 先月韓国に来たキムさんは6月23日に国会で、今月21日には雪嶽山(ソルアクサン)で公演を行った。
キムさんは延世(ヨンセ)大音楽部に在学していたが、1988年からドイツのデトモルト音楽学教とフランツ・リスト・ワイマール音楽学教に通い、その後、米国で活動している。
米ノースカロライナ州オーケストラ副楽長を務めたキムさんは、1936年ベルリン五輪のマラソン金メダリスト、故・孫基禎(ソン・キジョン)先生(1912-2002)のための「孫基禎平和音楽会」に参加している。
キムさんが‘芸術の殿堂’など韓国の有名公演会場ではなく全国を対象に公演しているのは、孫先生の魂に触れるためだ。 国会は大韓民国の象徴であり、ケンシントン雪岳ホテルは孫基禎先生が宿泊していた宿舎、そして国立大田顕忠院は孫基禎氏が眠っているところだ。 キムさんは「孫基禎先生と関係のある場所で演奏し、孫先生の魂を呼び起こしたい」という。
キムさんは「孫先生は民族の英雄だが、忘れられていくのが残念」とし「音楽会を通して孫先生の思想と精神を伝えたい」と語った。
音楽会で演奏者らは孫基禎先生の悲しい歴史を込めて、ショスタコーヴィチのピアノトリオ、ヘンデルのパッサカリアなど悲壮な雰囲気の曲を演奏する。
キムさんは孫基禎先生に会ったことがない。 音楽家のキムさんが孫基禎先生と縁を結ぶきっかけになったのは、米国の韓国食堂で偶然に会った留学生だった。
在米バイオリニスト、孫基禎先生のための音楽会開催(2)
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