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日本の軍艦が24日、第二次世界大戦以後、初めて中国入りした。
海上自衛隊の護衛艦「さざなみ」は同午後3時ごろ、中国広東省の軍港、湛江(たんこう)に入港、中国側の歓迎を受けた。「さざなみ」は四川大地震被災者を助けるために積んできた毛布300枚と非常用食糧2600食、衛生用品など見舞品も中国側に引き渡した。
「さざなみ」の訪中は昨年11月、中国海軍駆逐艦「深セン(しんせん)」が初訪日したことへの答礼だ。(訳注:深センの「セン」は土へんに川)
この艦艇は5日間、湛江港に停泊し、日中相互軍事交流に向けた活動を行う予定だ。27日には一般の中国人にも公開される。海自艦艇の訪中は、両国交流の新たな転機になるものとみられる。
先月、胡錦濤・中国国家主席の訪日以降、醸成された両国間の友好協力ムードがより具体化し急速に進む可能性が高まっている。両国の海軍交流が定例化するだろうという見方が多い。
石破茂防衛相が来月中の訪中を進めているとされる中、両国の軍事交流も加速化するだろうという見方も出ている。昨年8月には、当時中央軍事委員会副主席で国防部長だった曹剛川氏が日本を訪問、中国脅威論について釈明し、日本がそれを肯定的に評価されたこともある。
→日本艦艇、第二次大戦以後初の訪中…(2)へ続く
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