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【社説】寧辺核冷却塔爆破、北核終結ではない

北朝鮮が近いうちに核申告書を6カ国会議の議長国である中国に提出して寧辺核施設の冷却塔を爆破する方針だという。北朝鮮はこれを全世界に大々的に中継するとしている。米国は北朝鮮をテロ支援国から解除する手続きに入る予定だ。

北核問題は2007年「2・13合意」以後、解決局面の大枠から脱していない。マネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで北朝鮮資金が凍結されたバンコデルタアシア(BDA)事件などで障害にぶつかったりしたが、迂回する方法で破局を免れた。

核申告問題も6カ月ほど困難を米国が北朝鮮のウラン濃縮と対シリア核移転問題は、先に延ばして妥結を図ることになった。北朝鮮の核実験で極度の緊張が走った北核問題が、このような形で解決に向け、スピードを上げていることは望ましいと思う。


問題は冷却塔が爆破されたからといって北核問題は終わらないという点だ。韓半島非核化の行くべき道はまだ先が長い。まず北核申告の誠実さと正確性だ。北朝鮮が抽出したプルトニウム量をめぐり、差が開いている。米国は最小40キロ以上と見ているが、北朝鮮はこれに大きく及ばないものという。検証方法をめぐって協議をする6カ国協議も北朝鮮と別の参加国間で激論が起こる可能性が濃厚だ。核施設が軍事基地にある可能性が高いのだが、北朝鮮がこれを承諾するかだ。何より最大の問題は北朝鮮がすでに保有している核兵器を放棄する意思がないという点だ。北朝鮮が最近、自国を訪問した米国側関係者にこうした意思を伝達しており、懸念を広げている。

結局、韓国政府としては朝米間北核問題進展に安心ばかりしていられなくなったのだ。寧辺核冷却塔爆破もこうした側面で見なければならない。こうしたイベント性のあることを行って北核問題がまるで終結したかのように見ては決していけない。プルトニウムが解決されたといっても濃縮ウランの問題が残っている。“一歩ずつ解決していく”という原則には同意する。しかし“北朝鮮の核爆弾保有禁止”はひとときも忘れてはいけない絶対的命題だ。



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