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当初遊具として開発された世界的な大ヒット商品フラフープ(Hula hoop。元は商品名で通常はフープと呼称)が19日、発売50周年を迎えた。フラフープのフラはハワイのフラダンスを、フープは輪を意味する。
AP通信などによれば、フープを初めて商品化した人は、米玩具メーカー・ワムオー(Wham-O)社の創設者であるネルとメリン。2人はオーストラリアの体育授業で使われていた竹の輪に着眼し、プラスチック製のフープを作った。フープは発売後、爆発的に売れ、一大ブームとなった。1年間で1億個も売れた。
車でフープを運送中に盗まれる事件も頻繁に発生した。当時旧ソ連は「米文化のむなしさを象徴する」という理由から販売を禁止した。
日本政府も一時、公共の場所でフープを禁じた。でん部を動かしてフーピング(腰などを振って回転させる動作)する姿は品がないという理由のためだった。
フープが商品化してから50年しかなってないが、実際の歴史ははるかに長い。古代ギリシャではフープ状の円筒形の輪を運動器具として使っていた。古代エジプトでもブドウのツタで作られた輪を棒で地面の上を転がしていた。
世界中で大ヒットした商品だったが、開発者にはフープの特許権が認められなかった。数千年前から使われていた、という理由からだった。その代わり開発者は60年代初めに「フラフープ」という名前を商標権に登録し、権利の保障を受けた。
60年代後半から米国ではフーピング大会が開催された。99年には一度に82個のフープでフーピングした米国人女性がギネスブックに掲載された。
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