「節約・健康・環境」－－。

今年上半期、日本の消費者を魅了したヒット商品の「３大キーワード」だ。

日本経済新聞社が発行する消費・流通・マーケティング専門紙「日経ＭＪ」は、ヒット商品の番付を発表した。


世界的に原材料価格が急騰していることによって、低価格商品が大ヒットした。東西の横綱にはプライベートブランド（ＰＢ＝自主企画商品）食品と糖分ゼロの商品が選ばれた。

物価高で食品はもちろん、キッチン用品、洗剤などの価格が急騰したのを受け、量販店や流通会社が自主的に企画、開発した低価格の商品が人気を博したのだ。

またアサヒビールが発売した「糖分ゼロ発泡酒」は直ちにビール市場を席巻した。健康は永遠なヒットテーマという点が今一度立証付けられたわけだ。

第２位の大関は、台湾・華碩電脳（ＡＳＵＳ）の５万円台の低価格ノートパソコン「ＥｃｃＰＣ」とシャープの液晶テレビ「ＡＱＵＯＳ（アクオス）」など「ブランド」製品が占めた。

第３位の関脇には、自ら排出する二酸化炭素（ＣＯ２）を相殺するカーボンオフセット商品が選ばれた。ＣＯ２排出権購入に必要な費用を商品価格に組み込んだカーボンオフセット商品は、初期には主に旅行関連によく見られた。環境を商品化してヒットし、最近ではギフトなどに順次拡大されている。中国で最も多く使われるという「中国銀聯（ぎんれん）カード」も第３位タイとなった。中国人観光客が急増し、加盟店が１万１０００店に達している。

第４位の小結にはエコ商品の電球型蛍光灯が選ばれた。白熱電球の消費電力の５分の１だが寿命は５倍にのぼる。今年の販売高は前年に比べ約３０％増える見通しだ。

温水シャワーで汚れや臭いを洗い流すことのできる「シャワークリーンスーツ」も第４位にランクインした。水抜けがしやすいように特殊な構造をした素材を採用しているために、水だけで汚れが簡単に落ちる。



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