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WHO、韓国の鍼術を国際標準に

 人中(にんちゅう、鼻溝)を意味する水溝は、人事不省に陥ったり大きな衝撃を受けた場合に鍼を刺す部位だ。韓国では鼻や口との間くらいを意味するが、中国では鼻の方にさらに近い。

このように国別に名称は同じなのに鍼を刺す位置が異なり混乱することもあった。臨床試験の結果、Aという経穴(鍼を刺す所)に鍼を打つとBという効果がある、といった論文をもとに、ほかの国の鍼灸師が同じ施術を行っても同じ効果が出ない場合が続出していた。

世界保健機関(WHO)はこうした混乱を減らそうと、鍼術方法の国際標準を決めることにした。そこでWHOは、日本と中国に代わって韓国の鍼術方法を標準として採用した。


大韓韓方医協会は18日「WHOの“鍼灸経穴部位の国際標準”に韓国の鍼術方法が採択された」と発表した。韓方医協会によると、人体で鍼を打つ経穴は361カ所にのぼる。今回確定した361の国際標準のうち、99%に近い357カ所が韓方医学の経穴に従ったものだ。

事実上、韓方医学の鍼術方法が世界の標準になったのだ。

鍼術はアフリカの一部国家を除いた大半の国家で行われている。キム・ヒョンス韓方医協会長は「韓方医学の安全性と信頼度、互換性の水準を国際的に認められたもの」と話している。

ただし国際標準になったからといってWHOが韓国の施術方法を使うよう強制する規定はない。すべての国が韓国の方式に従わなければならないわけではないという意味だ。しかし公式的に使う国際学術論文にはWHOの標準を使用しなければならないため、公式の韓方医学関連テキストと経穴図が変わり、結局すべての国が同方式に従うことになる可能性がそれだけ高くなったといえる。

保健福祉家族部とWHO、大韓韓方医師会は19日、ソウル瑞草区盤浦洞(ソチョグ・バンポドン)パレスホテルで『WHO鍼灸経穴部位の国際標準書』の出版記念会を開く予定だ。



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