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国際的にも珍しい鳥クロツラヘラサギが繁殖のために江華島の磯に集まっている。取材チームは6日、40羽のクロツラヘラサギがこの地を訪れ、9つの巣を作っている姿を確認した。
イ・ギソブ博士(韓国環境生態研究所所長)は「これまでクロツラヘラサギの繁殖地として知られる非武装地帯の留島(ユド)から、ほかの野生動物たちの繁殖妨害で危機に処した鳥が新しい巣としてここを選んだ」と説明している。
クロツラヘラサギは現在、世界的に2065羽(2008年1月現在)のみ生存しているという国際保護種1級(国際自然保存連盟指定)鳥で、韓国も絶滅危機野生種(環境部)と天然記念物205号(文化財庁)に指定して保護している。クロツラヘラサギは韓国と中国などで繁殖した後、日本、台湾、香港などで越冬する。全身は白だが繁殖期の4月ごろから胸と頭の後ろの羽の部分が黄色に染まる。より安全な繁殖地を求めて江華島(カンファド)に引っ越してきた新しい移住者たち(写真上)に、最近試練が訪れた。海水の水位が9メートルに達した6日、低い所に作ったクロツラヘラサギの巣は急に増した海水に荒されてしまった(写真1)。近くでひなたちを狙っていたセグロカモメ1羽が巣にいたクロツラヘラサギのひなを奪おうとしている(写真2)。しばらくして海の上でセグロカモメがクロツラヘラサギのひなを食べている(写真3)。
イ博士は「ここの満潮時の水位の変化をまだ経験したことのなかった新しい移住者たちが、低い所に巣を作って生じた悲劇」と残念そうにした。イ博士は「新しいクロツラヘラサギの繁殖地として確認されたので、ここを保護するために政府の保護対策が急がれる」と強調した。現在、クロツラヘラサギの繁殖地として知られる西海(ソヘ、黄海)の石島(ソクト)と飛島(ピド)は天然記念物第419号に指定、保護されている。
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