ろうそくはまだ灯ったままだ。
米国産牛肉輸入反対72時間リレーろうそく集会が開かれているソウル都心では6日、抗議集会と街頭行進が続いた。ひと月以上続いているろうそく集会には進歩新党など政界と民主労総傘下団体、大学学生会などの旗が翻った。「集会の背後はまさに私だ」と叫ぶ10代や20、30、40代の会社員、ベビーカーを押す家族もろうそくを持った。「李明博は退け」という掛け声が響くろうそく集会現場で世代別参加者たちの声を聞いた。彼らは夜が深まっても太平路の真ん中でろうそくを持つほかない理由を説明した。
“私教育大変で…この集会は真の教育”
ソウル弘益大付属高校3年生ウム・ヒョンウク君(18)は5日午後、ソウル市庁前広場へ来た。制服を着ていた。ろうそく集会参加は初めてだという。
「毎日インターネットニュースなどを見て米国産牛肉問題に関心をもちました。しかし、実際に集会に出ようと思ったら恐ろしくなりました。先生と親も危ないからやめろと…」
全校で1、2位の成績だというヒョンウク君は4日、大学入学試験模擬試験を受けた。期末考査までひと月も残っていないという。しかし現場にまで出たのは警察のデモ鎮圧の動画を見たからだという。「全国模擬試験を復活させて私教育を受けないわけにはいかなくなった」と述べた。外交官が夢であるヒョンウク君は「インターネットで幾多の情報に近付き、以前よりずっと成熟した。政府が、変化した時代の流れを逃している」と不満を述べた。「学校教育の目標が民主市民養成と言いながら、いざ入試教育にばかりエネルギーを注いでいる。本当の教育はまさに集会」と隊列に入っていった。
「大統領が来て謝れば半分は家へ戻るだろう」
6日午前1時30分、チュ・ヒョンジョンさん(29)は、光化門交差点の花壇に座っていた。風が冷たい夜、膝を抱くようにしていた彼は、ろうそくを包んだ紙コップを手入れしていた。
「1週間に2度くらい出てきました。夜を明かしたこともありますが、責任ある上司たちがきちんと謝らないので、大変でも引き続き出てきます。李明博大統領がこの席へ来て謝ったら参加者の半分は家に帰るかと思います」
チョさんは最近、望む会社に就職した。ひと月後、出勤する予定である彼は「大学時代デモをしたことがありません。しかし、政府の安逸な対応にろうそく集会に出るようになりました」と話した。
チョさんは李大統領の国政運営スタイルが独りよがりだと批判した。「李大統領は一方しか見ません。特に米国の方を。だから米国も私たちを無視しています」
チョさんの横で女子高生たちが囲んで座って歌を歌った。チョさんは「集会が祭りのような雰囲気だというが、1日、警察が散水車で出てきたときは深刻でした。昔に戻るのかと思いました」と懸念した。「李大統領は梅雨になるまで待つようだ」とやや苦い顔をした。
「民心になぜ耳を傾けないのか…どうしようもない政府にあきれた」
5日午後9時ごろ、ソウル太平路で会ったチョ・ウンエさん(31)は夫、17カ月になった子供と一緒にいた。外国系企業に勤める彼女は「会社の仕事が忙しくて夜11時ごろ終わるので、今日が初めて」と話した。
チョさんは米国産牛肉に対する不安を吐露した。「うちの家族は牛肉が好きで子供にも食べさせてきたが、危ないという米国牛を食べさせることは考えられません。必要な集会だと思って今日は急いで来ました」
しかし、チョさんが問題にするのは米国産牛肉だけではなかった。チョさんは「李明博政府のどうしようもない態度にあきれた」と言った。
「国民がここまでしているのに、大統領が直接謝罪して、民心を尋ねてみなければならないのではないでしょうか。目下たちだけ切ってどうしますか。自分が変わらないのに…」
彼は会社の会食席でもBSE問題が話題になり、ろうそく集会をまともに扱わないメディアが非難の対象になっていると伝えた。「元々主婦たち同士つましく暮らす方法を共有したサイトも牛肉がテーマに変わってから久しい」と紹介した。
チョさんは「米国と再交渉をして大統領が心から謝るまで集会が続くと思うので、うちの家族も時間ができ次第、参加する」と話した。
「戦闘警察も愛国…無事解決されれば」
5日午後10時30分ごろ、チョン・ソクチュさんは清渓広場そばのコンビニでカップラーメンを食べていた。カウボーイハットをかぶった彼は、貿易会社を運営する45歳の家長だ。
「米国産牛肉は食べ物だから心理的な部分が大きいです。科学的にいくら安全だと言っても食べられません。この政府は国民の怒りに触れました」
ろうそく集会に3度目というチョンさんは「李明博大統領に対する期待が裏切りに変わった」と話した。「娘が通う中渓洞の英語・数学の塾の受講料が月40万ウォンだったが、大統領職業務引継ぎ委員会が英語イマージョン教育を強調し、2倍以上に跳ね上がり、英語100万ウォン、数学80万ウォンになりました。そこに食べ物まで悪いものを食べろと言っているのだから、カッともなります」
「大統領が国民との対話と刷新策を発表を延期するのを見て“また意地を張っている”と思いました」とし「大統領が早く本然の席に戻ってこなければならない」と強調した。
「感情的になっていて過ちだと思うが、青瓦台を守る警察も、彼らがすべきことをしているだけ」とし「デモ隊も、戦闘警察も、大統領も皆、自分のやり方で国を愛しているはずだから、肯定的な結果につながればいいと思う」と付け加えた。
米国産牛肉輸入反対72時間リレーろうそく集会が開かれているソウル都心では6日、抗議集会と街頭行進が続いた。ひと月以上続いているろうそく集会には進歩新党など政界と民主労総傘下団体、大学学生会などの旗が翻った。「集会の背後はまさに私だ」と叫ぶ10代や20、30、40代の会社員、ベビーカーを押す家族もろうそくを持った。「李明博は退け」という掛け声が響くろうそく集会現場で世代別参加者たちの声を聞いた。彼らは夜が深まっても太平路の真ん中でろうそくを持つほかない理由を説明した。
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“私教育大変で…この集会は真の教育”
ソウル弘益大付属高校3年生ウム・ヒョンウク君(18)は5日午後、ソウル市庁前広場へ来た。制服を着ていた。ろうそく集会参加は初めてだという。
「毎日インターネットニュースなどを見て米国産牛肉問題に関心をもちました。しかし、実際に集会に出ようと思ったら恐ろしくなりました。先生と親も危ないからやめろと…」
全校で1、2位の成績だというヒョンウク君は4日、大学入学試験模擬試験を受けた。期末考査までひと月も残っていないという。しかし現場にまで出たのは警察のデモ鎮圧の動画を見たからだという。「全国模擬試験を復活させて私教育を受けないわけにはいかなくなった」と述べた。外交官が夢であるヒョンウク君は「インターネットで幾多の情報に近付き、以前よりずっと成熟した。政府が、変化した時代の流れを逃している」と不満を述べた。「学校教育の目標が民主市民養成と言いながら、いざ入試教育にばかりエネルギーを注いでいる。本当の教育はまさに集会」と隊列に入っていった。
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「大統領が来て謝れば半分は家へ戻るだろう」
6日午前1時30分、チュ・ヒョンジョンさん(29)は、光化門交差点の花壇に座っていた。風が冷たい夜、膝を抱くようにしていた彼は、ろうそくを包んだ紙コップを手入れしていた。
「1週間に2度くらい出てきました。夜を明かしたこともありますが、責任ある上司たちがきちんと謝らないので、大変でも引き続き出てきます。李明博大統領がこの席へ来て謝ったら参加者の半分は家に帰るかと思います」
チョさんは最近、望む会社に就職した。ひと月後、出勤する予定である彼は「大学時代デモをしたことがありません。しかし、政府の安逸な対応にろうそく集会に出るようになりました」と話した。
チョさんは李大統領の国政運営スタイルが独りよがりだと批判した。「李大統領は一方しか見ません。特に米国の方を。だから米国も私たちを無視しています」
チョさんの横で女子高生たちが囲んで座って歌を歌った。チョさんは「集会が祭りのような雰囲気だというが、1日、警察が散水車で出てきたときは深刻でした。昔に戻るのかと思いました」と懸念した。「李大統領は梅雨になるまで待つようだ」とやや苦い顔をした。
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「民心になぜ耳を傾けないのか…どうしようもない政府にあきれた」
5日午後9時ごろ、ソウル太平路で会ったチョ・ウンエさん(31)は夫、17カ月になった子供と一緒にいた。外国系企業に勤める彼女は「会社の仕事が忙しくて夜11時ごろ終わるので、今日が初めて」と話した。
チョさんは米国産牛肉に対する不安を吐露した。「うちの家族は牛肉が好きで子供にも食べさせてきたが、危ないという米国牛を食べさせることは考えられません。必要な集会だと思って今日は急いで来ました」
しかし、チョさんが問題にするのは米国産牛肉だけではなかった。チョさんは「李明博政府のどうしようもない態度にあきれた」と言った。
「国民がここまでしているのに、大統領が直接謝罪して、民心を尋ねてみなければならないのではないでしょうか。目下たちだけ切ってどうしますか。自分が変わらないのに…」
彼は会社の会食席でもBSE問題が話題になり、ろうそく集会をまともに扱わないメディアが非難の対象になっていると伝えた。「元々主婦たち同士つましく暮らす方法を共有したサイトも牛肉がテーマに変わってから久しい」と紹介した。
チョさんは「米国と再交渉をして大統領が心から謝るまで集会が続くと思うので、うちの家族も時間ができ次第、参加する」と話した。
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「戦闘警察も愛国…無事解決されれば」
5日午後10時30分ごろ、チョン・ソクチュさんは清渓広場そばのコンビニでカップラーメンを食べていた。カウボーイハットをかぶった彼は、貿易会社を運営する45歳の家長だ。
「米国産牛肉は食べ物だから心理的な部分が大きいです。科学的にいくら安全だと言っても食べられません。この政府は国民の怒りに触れました」
ろうそく集会に3度目というチョンさんは「李明博大統領に対する期待が裏切りに変わった」と話した。「娘が通う中渓洞の英語・数学の塾の受講料が月40万ウォンだったが、大統領職業務引継ぎ委員会が英語イマージョン教育を強調し、2倍以上に跳ね上がり、英語100万ウォン、数学80万ウォンになりました。そこに食べ物まで悪いものを食べろと言っているのだから、カッともなります」
「大統領が国民との対話と刷新策を発表を延期するのを見て“また意地を張っている”と思いました」とし「大統領が早く本然の席に戻ってこなければならない」と強調した。
「感情的になっていて過ちだと思うが、青瓦台を守る警察も、彼らがすべきことをしているだけ」とし「デモ隊も、戦闘警察も、大統領も皆、自分のやり方で国を愛しているはずだから、肯定的な結果につながればいいと思う」と付け加えた。
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