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最先端の探査技術を用いた亀甲船の探索調査が慶尚南道巨済市(キョンサンナムド・コジェシ)の七川島(チルチョンド)周辺の海域で開始された。
慶尚南道はこの日の午後、巨済市河清面蓮亀里(ハチョンミョン・ヨングリ)七川島の玉渓村(オッケマウル)公設運動場で島民と海軍、造船会社の関係者らが集まり「亀甲船を探そう」出港式を行い、1年間に及ぶ探索をスタートさせた。
七川島の近海には1597年7月7日から16日まで続いた壬辰倭乱(イムジンウェラン、文禄の役)の漆川梁(チルチョンリャン)海戦の際に、水軍統制使の元均(ウォン・ギュン)が指揮する朝鮮(チョソン)水軍の艦船180隻が、日本水軍の艦船600隻と戦い、亀甲船と板屋船140~160隻が破損し、約1万人が戦死した場所だ。
そのため亀甲船をはじめとする当時の海戦の残骸が、水中のどこかに埋まっているかもしれないと期待されている場所でもある。七川島の海底は3~4メートルにもなる厚い泥の堆積層で覆われ、海流の流れが穏やかなので、沈没した艦船がそのまま埋まっている可能性が高いと専門家は分析している。
これまで、亀甲船の発掘調査を行ってきた海軍が、南海(ナムヘ、東シナ海)の海岸全域を対象に調査を実施したことはあるが、最先端の技術と人材を動員して、特定地域を集中的に探査するのは今回が事実上、初めてだ。
イ・スンチョル巨済郷土研究所長(70)は「戦闘海域だけでなく朝鮮の水軍が停泊した可能性がある入り江と、敗戦後の海上逃走路まで探査する予定なので、壬乱時の海底遺物が発見される可能性が大いに期待できる」と話した。
今回の事業には大宇(デウ)造船海洋と三星重工業、STX朝鮮、城東(ソンドン)朝鮮海洋など、慶尚南道にある造船所が2億ウォンずつ投資した8億ウォンをはじめ、計11億7000万ウォンが投入される。韓国海洋科学技術など3つの機関がコンソーシアムを形成し、七川島周辺の海域を探査する。
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