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ソウル、鳥インフルおさまったが…動物園は依然「悲鳴」

「ソウル大公園」のキム・ホニョル動物福祉課長にとって5月は記憶から消したい時期だ。

元々は動物の健康を見守る「動物のパパ」だったが、先月は鶏・鴨をはじめ鳥たちの命を絶つ仕事の責任者になったからだ。

先月初めにソウル市東部・広津(クァンジン)区庁の動物飼育場で高病原性鳥インフルエンザ(H5N1型)の感染が確認された後、ソウル大公園も予防のレベルから約200羽の鳥を殺処分し、埋めた。キム課長は「我が子のように飼ってきた鳥を殺処分したのも苦しいのに、“残酷な殺し方なのでは”と動物愛護団体から非難されると、ため息が出てしまう」と話した。


ソウル市は現在も鳥インフル特別防疫対策本部を運営し、24時間監視中だ。キム・ユンギュソウル市生活経済担当官は「ソウルで飼っている鶏、鴨など家禽(かきん)類は全量殺処分したので、H5N1型ウイルスの鳥インフルエンザの感染が新たに発生する可能性はない」とし「ただ同ウイルスの潜伏期が最長21日である上、全国にわたって警戒態勢が解除されておらず、万が一の場合に備えている」と話した。先月13日以降は全国で同ウイルスに疑われる報告が1件もないことから、農林水産食品部はH5N1型ウイルスの鳥インフルエンザの拡散は止まったものと判断している。

◇動物園にはH5N1型の余波残る=「ソウル大公園」と「こども大公園」には、H5N1型鳥インフルエンザの余波が完全に消えていない。先月6日から31日までソウル大公園の来場者は32万5000人で、前年同期(60万6000人)の約半分に減った。こども大公園も同期間に150万人から38万人に減少した。

動物園の鳥類舎にも大きな変化があった。こども大公園の鳥類舎一部は、ウサギやクロヤギなどといったほかの動物に主人が変わった。観客が直接中に入り鳥を観察できるようになっているソウル大公園の水鳥の檻は、依然として一般の人々の出入りを禁じている。

ソウル大公園関係者は「水鳥の檻は今月中旬ごろ一般の人々の観覧が可能になりそうだ」と話している。しかし先月下旬をやまに動物園を訪ねる人が少しずつ増えている。こども大公園のパク・スンオ団長は「平日の昼、赤ん坊連れの訪問が増えている」と紹介した。ソウル大公園では、先月30日に予約をキャンセルしたグループのうち、18グループが再び予約した。



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