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“大爆笑”韓国語で漫才をする日本の「チング」

韓国語で漫才をする日本コメディアンコンビ「チング」の高須賀さん(左)と吉井さん。

「百歳酒(ペクセジュ)を飲めば本当に百歳まで生きるんですかね」「バカ、それは商品名じゃないか」

「あの人、運動靴にはなぜ「ナイス」というロゴが付いてるんすか? 新商品みたいですね」「バカ、それは“ナイキ”のニセもんじゃないか」--。

韓国文化を研究し、韓国語で漫才を見せる日本人コンビがいる。友達同士だという吉井慎一さん(31)と高須賀浩司さん(35)が主人公。漫才コンビの名前も韓国語で「チング」(友達)だ。韓国と日本の文化の違いから感じた点を漫才のネタにする知韓派漫才師たちだ。


今月中旬、日本国際交流基金ソウル文化センターで公演を行って会場を笑いの海にした。公演後に会った2人は「暇さえあれば韓国へ来たくて、1年に少なくとも2、3回は必ず来る」と話した。

初めて韓国に来たときは笑えないエピソードだらけだったという。高須賀さんのエピソード。「日本のタクシーは運転手が操作して自動でドアを開閉してくれます。韓国で、目的地に到着してからずっとドアを開けてくれるのを待っていて怒られたことがあります。反対に日本で自分からドアを開けようとして運転手に慌てられたことがあります」

また疾走する韓国のバスが怖かったが、今では模範的すぎる日本のバスが息苦しいともいう。

2人は幼いころから仲が良く「人の笑う姿を見るのが楽しくて」10年ほど前、漫才コンビを組んだ。2002年韓日ワールドカップ以後、旅行で来てから韓国にすっかりはまったという。

「人の声も、笑い声も、お酒を飲んだ後の“カーッ”という声も日本人よりずっと大きい。自由でもあり、そんな雰囲気にはまって家を借りて何カ月間か暮らしました」(高須賀さん)

日本に帰っても韓国語の勉強は続いた。日本で活動中だった韓国人コメディアンのイ・ボンウォンさんから韓国語を学んだ。韓国ドラマにものめりこんだ。

漫才文化が韓国ではほとんどないという点も目に入ってきた。「漫才というのはマイクと観客さえいれば話術だけでも笑いをプレゼントできる、単純ですが素敵なコメディーです。でも韓国では、“おじいさんたちだけが好き”だと聞きました。日本では老若男女問わず人気が高いんですよ。それで一度やってみようと思ったんです」(高須賀さん)

ちょうど日本に流れてきた韓流ブームとともに本格的に公演を始め、日本のメディアにも注目された。東京の大久保界隈で公演をし、日本のケーブル放送で韓流を紹介する番組の進行もした。ソウル大学路(テハンノ)の『ウッチャッサ』と『ギャグコンサート』のステージでも何度か声援をもらえた。

韓国の観客と日本の観客はどう違うのか。「例えば「韓国女性は日本女性よりきれいですね」と言えば韓国の観客の中には必ず“当たり前だ”と声を出しておっしゃる方がいます。日本の観客たちはおとなしく座って楽しむだけなのに、韓国の観客は積極的に公演の一部として溶け込みます。そんな点が面白いです」(吉井)

これからの計画を問うと異口同音にする言葉。

「『ウッチャッサ』や『ギャグコンサート』の番組に正式に出演するのが夢です。韓国と日本は似ているようでも非常に違います。その2つの文化をつなぐ懸け橋の役割をしたいです」



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