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27日、特派員とインターネットなどを通じて、世界22カ国のガソリンスタンドの価格(5月基準)を調べた。 ただ、ベネズエラなど4カ国の産油国は米国経済週刊誌ビジネスウィークの最近の調査の結果(3月基準)を基準にした。
これによると、最も安い国はベネズエラ。 1リットルの価格はわずか3セントだ。 ベネズエラで販売されている牛乳の25分の1、ミネラルウォーターの15分の1水準。 このように安いのは、政権安定レベルで油類価格を管理しているチャベス大統領の政治的な意図が理由だ。
サウジアラビア(12セント)、カタール(19セント)、クウェート(24セント)など、ほとんどの中東産油国の国民も、安いガソリン価格の恩恵を受けている。 これらの国では、安く供給することが石油輸出で国が得た利益を国民に還元する手段として認識されている。
原油価格の急騰で個人乗用車の走行が過去最低水準に減った米国のガソリン価格(1リットル1.04ドル)は世界の中間水準。 韓国は1.79ドルと、比較的高いほうだ。 ヨーロッパの多くの国では2ドルを超えている。 最も高い国はノルウェーは2.56ドル。 小型車1台を満タンにすれば13万ウォン(約1万3000円)が出ていく。
◇価格急騰に抗議=国際原油価格の急騰を受け、補助金支給や価格統制などで低価格政策をとっていた国は頭を悩ませている。 価格を上げようとすれば物価上昇や国民の反発が懸念され、据え置けば補助金規模が天文学的に増えるからだ。 政府が1リットル当たり85セントに維持している中国では、損害を受ける石油会社が供給を減らしたことで、消費者の抗議が続出している。
英ロンドンでは27日(現地時間)、高価格に抗議するトラック運転手が数百人集まってデモを行い、大型トラックなどに対する補助金支給の拡大を要求した。 フランスでは漁業関係者が船を出せず、連日、激しいデモを繰り広げている。フランス政府は21日、緊急支援金1億1000万ユーロ(約1760億ウォン)を約束したが、メディアは臨時対策にすぎないと指摘した。 フランス南部マルセイユの漁業関係者は27日朝、抗議しながら近隣都市の油貯蔵庫を封鎖した。
ルモンドはこの日、ガソリン価格引き上げに抗議するデモがギリシャ・ポルトガル・スペイン・イタリアでも拡散する兆しが表れている、と報じた。 数日前にはインドネシアで政府の28.7%値上げに反対する大規模な反政府暴力デモが発生している。
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