韓国選手に冷たい風が吹いているＪリーグに春が来るのか。

かつてＪリーグの外国人選手グループで一つの軸になっていた韓国選手だが、いまや１部でプレーしている選手は金南一（キム・ナムイル、３１、神戸）だけだ。

清水のＦＷ金東燮（キム・ドンソプ、１９）は今季まだ出場機会をつかめずにいる。 Ｋリーグのドラフト制を拒否してＪ２リーグに進出する有望株が増え、現在２部リーグには８人の韓国選手がいる。


Ｊ１リーグで韓国選手が減っているのは、優秀選手のヨーロッパ進出が増えていることもあるが、Ｊリーグ球団が韓国選手を起用しても結果を得られないケースが増えているからだ。

ところが最近、韓国選手に友好的なチームがまた韓国に目を向け始めた。 李東国（イ・ドングク、２９）と朴主永（パク・ジュヨン、２３、ソウル）のＪリーグ進出説が浮上している。 朴主永の移籍可能性はきわめて低いが、Ｊリーグで韓国攻撃手への関心が再び高まりつつあるのは事実だ。

李東国を狙うチームは京都パープルサンガをはじめ、大宮アルディージャ ジェフユナイテッド千葉など複数にのぼる。 大宮を除いて伝統的に韓国選手を積極的に活用してきたチームだ。

朴智星（パク・チソン）、安孝錬（アン・ヒョヨン）、申秉皓（シン・ビョンホ）、金徒均（キム・ドギュン）、高宗秀（コ・ジョンス）など、京都はＪリーグで韓国選手を最も多く招いたチームの一つ。 京都はいま李東国獲得に向けて拍車を加えている。

朴主永を狙う千葉はシャドーストライカー候補をめぐり複数の選手を検討している。 この中には崔成国（チェ・ソングク、２５、城南）の名前も挙がっている。 千葉も崔竜洙（チェ・ヨンス）ＦＣソウルコーチ、金大義（キム・デウィ、３４、水原）ら韓国の攻撃手らが所属したチームだ。

Ｊリーグで即戦力になる選手らはヨーロッパ進出を狙っている。 Ｊリーグの年俸現実化も韓国選手が遠のいた理由だ。 しかしヨーロッパ球団の期待値と韓国選手の水準には厳然たる差が存在する。

今の時期ちょうど円高になっている。 この夏、玄海灘を越える選手は少なくなさそうだ。