|
26日、ソウル加陽洞(カヤンドン)中古車売買団地。 3月に出庫し、3000キロを走行した「モーニングLX」高級型ブラックプレミアムの中古車が1070万ウォン(約107万円)に販売されていた。 同じオプションの新車(1034万ウォン)より36万ウォン高い。
「新しい軽自動車を注文すれば半年近く待つことになる。 このため中古車も登録後数日以内に売れる」。中古車ディーラー、カン・ヨングン氏の言葉だ。 軽自動車を求める人が甘受する追加金のため、新車よりも中古車の価格が高くなる現象が生じているのだ。
中古車ショッピングモール「SKエンカー」の関係者は「中古車の価格は時間が経過するにつれて下がるが、マティスやモーニングはむしろ上がっている」と伝えた。 軽自動車が驚くほど売れている。 原油高が通貨危機以来10年ぶりとなる‘軽自動車ブーム’を自動車市場に巻き起こしているのだ。
◇復活した軽自動車=起亜(キア)自動車の「モーニング」の生産が注文量に追いつかない。 今年に入って3万3055台が売れ、昨年1年間の販売台数(2万8404台)をすでに大きく超えている。 待機注文契約者は4万人余にのぼる。 起亜車は輸出分を国内に回し、年初5万台だった内需販売目標を9万台に増やした。
GM大宇(デウ)の「マティス」も善戦している。 軽自動車トップの地位は「モーニング」に奪われたが、先月までの販売台数は前年同期比3.2%増えた。 同社のキム・ヨンス次長は「燃費も燃費だが、競争車種の進入で国内軽自動車市場規模が全般的に大きくなった」と分析した。
両モデルの人気を受け、国内乗用車市場における軽自動車の販売比率は今年に入って14.8%に高まった。 通貨危機直後に「マティス」が発売された98年(27.6%)以来、最も高い水準だ。
◇経済性に加えスタイルも=軽自動車の最も大きな魅力は燃費だ。 「マティス」と「モーニング」は燃費16.6キロ(自動変速機基準)を誇る。 エネルギー管理公団によると、軽自動車に乗れば「アバンテ」に比べ年間33万ウォン、「ソナタ」に比べ72万ウォンもガソリン代を節約できるという。
優遇措置も多い。 取得税・登録税などが免除され、公営駐車場利用料・混雑通行料・高速道路通行料は50%割引される。 今月に入って1リットル当たり300ウォンの油類税を払い戻す制度も追加された。
さらにスタイルも良い。 起亜車は1月に発売された「ニューモーニング」に‘サイドミラー方向指示灯’を付けた。 GM大宇も2月、インテリアをオレンジ色にした‘マティスオレンジエディション’を出し、若者にアピールした。 軽自動車は今‘生計型の車’から‘かわいいセカンドカー’にイメージチェンジしている。
この記事を読んで…