「中国は地震警報システムは世界的にも遅れている」--。
中国の科学者が苦言を呈した。
きちんとした地震警報システムがないため、四川大地震の人命被害が雪だるまのように増えたという指摘だ。
今回、四川省汶(ブン)川県地震研究会の専門委員に選任された中国科学技術大学の倪四道教授は25日、北京で開かれた第74回「中国科学人文論壇」で「地震警報システムを備えていたならば、今回の汶川大地震による大災難を大きく減らすことができただろう」と述べた。
同氏は「地震の事前予報は極めて難度の高い課題であり、地震が発生した直後の警報システムが何より重要だ」とし「地震警報さえきちんと作動していれば、極めて短い瞬間に数千、数万人の人命を救うことができる」と強調した。続いて「今回の四川大地震は地震警報がきちんと作動しなかったために大規模な人命被害を生みだした代表的な事例だ」と強調した。
同氏の分析によると、今回の四川大地震の場合、映秀地区で最初の震動が発生した後、北川県で一次的なエネルギー放出があり、間もなく青川県で二次的なエネルギー放出があったということだ。エネルギーが伝えられた距離は約200キロ、伝えられた時間は100秒だった。
したがって最初に地震を感知した後、速かに警報を発令し、少なくとも約20~30秒早く知られていたならば、相当数の死者が死の地を抜け出すことができただろうということだ。
こうした状況で、相次ぐ余震により四川省の住民は一種の恐慌状態に陥っている。25日午前8時から午後6時まで汶川地域ではおよそ13回の余震が起きている。午後4時21分にはマグニチュード(M)6.4の強震が発生し、四川・甘粛両省でそれぞれ1人が亡くなり、359人がケガをしている。
M6.4の余震は5月12日に大地震が発生以降、最大規模だ。四川省の住民は完全に平静を失った状態だ。いつ、また余震がやってくるか分からないからだ。ある汶川県民は「こんな状態ならば四川省全体が地中に沈んでしまうのでは」とし「同省の住民全員をほかの地域に移住させてほしい」とも求めた。
一方、中国・国務院(政府)は26日、地震による死者が6万5080人、行方不明者2万3150人、負傷者は36万58人を達したと発表した。前日に発生した余震で亡くなった人は8人、負傷者は927人と集計された。
中国の科学者が苦言を呈した。
きちんとした地震警報システムがないため、四川大地震の人命被害が雪だるまのように増えたという指摘だ。
今回、四川省汶(ブン)川県地震研究会の専門委員に選任された中国科学技術大学の倪四道教授は25日、北京で開かれた第74回「中国科学人文論壇」で「地震警報システムを備えていたならば、今回の汶川大地震による大災難を大きく減らすことができただろう」と述べた。
同氏は「地震の事前予報は極めて難度の高い課題であり、地震が発生した直後の警報システムが何より重要だ」とし「地震警報さえきちんと作動していれば、極めて短い瞬間に数千、数万人の人命を救うことができる」と強調した。続いて「今回の四川大地震は地震警報がきちんと作動しなかったために大規模な人命被害を生みだした代表的な事例だ」と強調した。
同氏の分析によると、今回の四川大地震の場合、映秀地区で最初の震動が発生した後、北川県で一次的なエネルギー放出があり、間もなく青川県で二次的なエネルギー放出があったということだ。エネルギーが伝えられた距離は約200キロ、伝えられた時間は100秒だった。
したがって最初に地震を感知した後、速かに警報を発令し、少なくとも約20~30秒早く知られていたならば、相当数の死者が死の地を抜け出すことができただろうということだ。
こうした状況で、相次ぐ余震により四川省の住民は一種の恐慌状態に陥っている。25日午前8時から午後6時まで汶川地域ではおよそ13回の余震が起きている。午後4時21分にはマグニチュード(M)6.4の強震が発生し、四川・甘粛両省でそれぞれ1人が亡くなり、359人がケガをしている。
M6.4の余震は5月12日に大地震が発生以降、最大規模だ。四川省の住民は完全に平静を失った状態だ。いつ、また余震がやってくるか分からないからだ。ある汶川県民は「こんな状態ならば四川省全体が地中に沈んでしまうのでは」とし「同省の住民全員をほかの地域に移住させてほしい」とも求めた。
一方、中国・国務院(政府)は26日、地震による死者が6万5080人、行方不明者2万3150人、負傷者は36万58人を達したと発表した。前日に発生した余震で亡くなった人は8人、負傷者は927人と集計された。
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