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世界テコンドー連盟総裁「テコンドー精神伝え、人類平和に貢献」

チョ・ジョンウォン世界テコンドー連盟総裁(61)が、国際オリンピック委員会(IOC)委員に挑戦する。

国際スポーツ団体の首長資格で昨年11月、IOC委員候補者審査委員会に書類申請をし、来月4日に開かれるIOC執行委員会の議決を待っている。これを通過すれば8月のIOC総会の投票に付し、過半数の得票でIOC委員になれる。

24日、ソウル江南区三成洞連盟事務室で彼に会った。IOC委員に挑戦する理由を問うと、彼は「テコンドーを通じて人類平和に貢献し、テコンドーをオリンピック種目として永久に残すため」と答えた。


テコンドーの有段者でもなく学者出身である彼がテコンドーに夢中になる理由は何だろうか。答えは1972年、米国留学時代にさかのぼる。ある日知人とともに現地テコンドーの道場を訪れた彼はびっくりした。鼻の高い米国人たちが太極旗の下で「気を付け、敬礼」など韓国語で行う姿を見て胸がじんときた。彼は「韓国の国技であるテコンドーこそ最も競争力ある輸出商品だ。機会ができればテコンドーのグローバル化に力を傾ける」と述べた。

83年、慶煕(キョンヒ)大学企画室長を務めていた彼は、国内大学では初めてテコンドー学科を設置した。当時、学校の内部はもちろん、当時担当省庁だった教育部からも反対された。テコンドー学科ができればサッカー学科、バスケットボール学科も作らなければならないと公平性の問題を提起した。しかし、彼は「64年、東京五輪後、日本の大学では学科を設置して柔道のグローバル化を導いた。韓国人の誇りであるテコンドーも学問的に育て、その地位を高めなければならない」と反対論者たちを説得した。

彼のそんな情熱のおかげで現在、テコンドー学科は国内70の大学で正式学科を開設するほどに一般化した。彼は世界テコンドー連盟総裁を務めた後、直接外交で会員国を175カ国から188カ国に増やした。

このように外見的には相当な成長をしたが、彼の悩みはまだ深い。テコンドーが「攻撃が単調で面白味や迫力に欠ける」という評価が出ているからだ。絶えない誤判定も問題だ。2012年、ロンドン五輪以後、テコンドーが五輪正式種目として残ることができるかも不透明だ。そのためチョ総裁は判定ミスを減らすため、1年に3回ずつ教育プログラムを作って審判の熟練度を上げ、攻撃部位別差等点数制を拡大してテコンドーを迫力あふれる競技に変える計画だ。40人の大学生で構成された「テコンドー平和奉仕団」を設立、アフリカや南米など開発途上国家に派遣して韓国の文化を伝える計画も立てている。



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