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彼の場合、外国援助は無条件に40%ずつ取り、自分のものとした。 1997年に追放される時、個人の財産だけで60億ドルを超えていた。 彼が建てた首都キンシャサの建物は手抜きだらけだ。 2月3日に発生したマグニチュード6.1の地震で45人が死亡し、数千人の家屋が崩れた。 ベルギー植民地時代に建てられた建物だけが崩れなかった。 モブツが自慢してきた5階の国会議事堂さえも手抜き工事と確認された。 最近、韓国が資源を共同開発する代わりに、35階規模の新しい議事堂を建設するのに協力することにした。
カナダのケベック橋は世界で最も美しい10大橋の一つ。 ケベック市内はもちろん、遠くのモントリオールまで見渡せる展望が逸品だ。 ケベック橋は橋脚と橋脚の間の最も長い支間が549メートルで、依然として世界最長の鉄橋だ。 しかしこの栄光の記録が悲劇を呼んだ。 1907年と1916年の2度、崩壊事故で計88人が死亡したのだ。カナダ政府は一歩遅れて手抜き工事を認め、工事を中止させた。 設計当時より2.5倍の鉄筋を投入してようやく完工した。
カナダ建設協会の会員は崩壊したケベック橋のバッジをつけているという。 ケベック橋崩壊の教訓を忘れないということだ。 実際この崩壊以降、カナダ企業の橋梁技術と施工能力は大きく発展した。 97年には力を合わせて全長11キロの世界最長のコンフェデレーション橋を完成させた。
最近、中国四川省大地震で学校が集中的な被害を受けた。 6898校が崩壊し、1900人余りの学生が埋没したという。 幼い学生の遺体が発掘される度に「手抜き工事が子どもたちを殺した」という怒りが沸きあがる。 崩壊現場には床の厚さが10センチにしかならないものもあり、コンクリートの欠片からは鉛筆の太さ程度の鉄筋が出てきた。 中国政府は一歩遅れて「手抜き施工と確認されれば厳罰する」と約束した。 10余年前に聖水(ソンス)大橋と三豊(サムプン)百貨店の崩壊を経験したわれわれにとっても他人事ではない。 これ以上大人の欲のために子どもが犠牲になることを防がなければならない。 その意味でも韓国や中国の建設企業にはカナダを見習ってほしい。 崩壊した学校やデパートのバッジをつける運動から始めてみるのはどうだろうか。
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