◆DRAMメモリー産業への影響は
メモリー半導体3位企業の米マイクロンは多くのDRAMを台湾で生産している。DRAM工場が集中する台湾の北部と中部では震度4、5の揺れがあったという。マイクロンと台湾のDRAM製造企業の南亜科技は地震後、次々と稼働を中断した。市場調査会社トレンドフォースによると、マイクロンは4-6月期のDRAM価格交渉も中断した。今回の地震による損失を把握した後に価格交渉に入るためだ。サムスン電子とSKハイニックスも4-6月期の価格交渉を中断したと、トレンドフォースは伝えた。台湾地震でDRAM供給価格が上がる可能性が高まったからだ。
DRAM価格は供給会社と顧客会社の交渉で決まるが、この交渉価格の平均値である固定取引価格は最近3カ月間、騰落なく1.8ドル(DRAMエクスチェンジ、PC向け汎用製品基準)だった。メリッツ証券のキム・ソンウ研究員は「マイクロンが4-6月期の販売価格交渉中に契約議論の中断を通知したのは、供給不足を考慮して価格交渉力を高めようという戦略」と分析した。シティグループは4-6月期のDRAM価格が1-3月期に比べて2けた上昇すると予想した。
◆韓国半導体業界への影響は
韓国半導体業界では、TSMCをはじめとする台湾所在の半導体生産施設の被害規模を把握するのが難しいため慎重モードを維持している。しかし専門家は韓国半導体企業が直接または間接的に影響を受けるとみている。ロイター通信は英国系投資銀行バークレイズの分析を引用し、「素材・部品のような前方産業だけでなく最終消費製品を生産する後方産業まで、韓国など電子製品を製造する国の『短期的萎縮』が誘発されるかもしれない」と分析した。DRAMなど半導体価格が上がれば電子産業全般に価格上昇圧力が加わるということだ。同時に、サムスン電子半導体事業部門には反射利益を期待する見方も出ている。KB証券のキム・ドンウォン研究員は「TSMCの生産支障はサムスン電子の4-6月期のDRAMおよびファウンドリー価格交渉に有利に作用するとみられる」と、今年4-6月期のサムスン半導体部門の利益は1-3月期に比べ3倍ほど増加すると予想した。
TSMC台湾工場に高帯域幅メモリー(HBM)を供給するSKハイニックスへの影響も注目される。韓国貿易協会よると、2023年に韓国は台湾に30億ドル分のメモリー半導体を輸出した。その大半はエヌビディアがSKハイニックスから購入してTSMCにパッケージング(後工程組立)を任せるHBMと分析される。SKハイニックス関係者は「HBM製造の全過程はSKハイニックス内部で行われている」とし「TSMCでするパッケージング過程は我々のHBM納品が終わった後、最終顧客とTSMCの協議する過程にすぎない」とし、地震による直接的な影響がないことを示唆した。
地震でTSMC施設に被害…サムスン・SKハイニックスDRAM価格上昇か(1)
メモリー半導体3位企業の米マイクロンは多くのDRAMを台湾で生産している。DRAM工場が集中する台湾の北部と中部では震度4、5の揺れがあったという。マイクロンと台湾のDRAM製造企業の南亜科技は地震後、次々と稼働を中断した。市場調査会社トレンドフォースによると、マイクロンは4-6月期のDRAM価格交渉も中断した。今回の地震による損失を把握した後に価格交渉に入るためだ。サムスン電子とSKハイニックスも4-6月期の価格交渉を中断したと、トレンドフォースは伝えた。台湾地震でDRAM供給価格が上がる可能性が高まったからだ。
DRAM価格は供給会社と顧客会社の交渉で決まるが、この交渉価格の平均値である固定取引価格は最近3カ月間、騰落なく1.8ドル(DRAMエクスチェンジ、PC向け汎用製品基準)だった。メリッツ証券のキム・ソンウ研究員は「マイクロンが4-6月期の販売価格交渉中に契約議論の中断を通知したのは、供給不足を考慮して価格交渉力を高めようという戦略」と分析した。シティグループは4-6月期のDRAM価格が1-3月期に比べて2けた上昇すると予想した。
◆韓国半導体業界への影響は
韓国半導体業界では、TSMCをはじめとする台湾所在の半導体生産施設の被害規模を把握するのが難しいため慎重モードを維持している。しかし専門家は韓国半導体企業が直接または間接的に影響を受けるとみている。ロイター通信は英国系投資銀行バークレイズの分析を引用し、「素材・部品のような前方産業だけでなく最終消費製品を生産する後方産業まで、韓国など電子製品を製造する国の『短期的萎縮』が誘発されるかもしれない」と分析した。DRAMなど半導体価格が上がれば電子産業全般に価格上昇圧力が加わるということだ。同時に、サムスン電子半導体事業部門には反射利益を期待する見方も出ている。KB証券のキム・ドンウォン研究員は「TSMCの生産支障はサムスン電子の4-6月期のDRAMおよびファウンドリー価格交渉に有利に作用するとみられる」と、今年4-6月期のサムスン半導体部門の利益は1-3月期に比べ3倍ほど増加すると予想した。
TSMC台湾工場に高帯域幅メモリー(HBM)を供給するSKハイニックスへの影響も注目される。韓国貿易協会よると、2023年に韓国は台湾に30億ドル分のメモリー半導体を輸出した。その大半はエヌビディアがSKハイニックスから購入してTSMCにパッケージング(後工程組立)を任せるHBMと分析される。SKハイニックス関係者は「HBM製造の全過程はSKハイニックス内部で行われている」とし「TSMCでするパッケージング過程は我々のHBM納品が終わった後、最終顧客とTSMCの協議する過程にすぎない」とし、地震による直接的な影響がないことを示唆した。
地震でTSMC施設に被害…サムスン・SKハイニックスDRAM価格上昇か(1)
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