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【コラム】韓国経済、再び始めよう(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
私が通っていた素朴な食堂が閉店した。商売が瞬間的にうまくいくのを見た建物の主人が家賃を大幅に上げると言ってからだった。その食堂の近くにあった屋台も撤退した。お客さんがいないからだ。食堂は家主の横暴で、屋台は庶民のふところ事情の悪化で店を閉めたのだ。

製造業も大変なのは同じだ。多くの中小企業が不渡りで苦しんでいる。その原因の1つは大企業の中小企業に対する各種の不公正行為だ。大企業も営業利益で利子も出せないのが茶飯事だ。韓国経済は1997年の外国為替危機以降、最大の危機だ。単なる景気の問題ではない。実力も足りない。先進国をまねていた追撃型の成長だった頃はそんなに難しくなかったが、今や相当追いつき競争は侮れない。彼らは情報技術革新と第4次産業革命ではるかに先んじている。

このような国内的な困難に世界的な大不況が重なり韓国経済は二重の苦痛を味わっている。どのようにすれば良いのだろうか。伝統的な政策手段である金利・通貨量・財政支出・税金などは格別な助けにならないということは経験で証明された。もっと長期的な見識で経済を眺めなければならない。


趙淳(チョ・スン)先生の「資本主義経済の持続的発展のための経済運営の原理」(2015年学術院論文)によれば、韓国経済を持続発展可能な軌道に乗せるためには経済的基盤と経済外的基盤を固めなければならない。経済的基盤というのは(1)生産に必要な労働力と資本の円滑な需要・供給(2)高い水準の科学技術(3)富と所得分配の公平(4)投資と貯蓄のバランスをいう。そして経済外的基盤は(5)国民の知性と徳性を磨く教育(6)強く有能な政府とこれを後押しする政治(7)競争と協力が調和を作り出す社会秩序、そして(8)良い伝統と慣習が育つ文化だ。これはただちに目に見えなくても長い観点で経済を含め韓国の本質になる資産だ。

1つずつ点検してみよう。(1)機軸通貨国が十分資金を緩和してきたので資本調達はそんなに難しくない。しかし労働力は不足している。いくらお金を多く払っても惜しくない高級労働力が足りない。

(2)科学技術の水準は、応用分野は分からないが基礎・先端分野が不足している。研究開発(R&D)の支出が世界5位だというが、ほとんどが開発に対する支出であり研究への支出は多くない。研究も、本格的な研究よりは他人のアイデアを少し直す程度(refinement)しかできないという指摘がある。

(3)富と所得分配は米国より平等かもしれないが日本や欧州よりははるかに不公平だ。上位1%の人々が15%の所得を、上位10%が47%を占める。



【コラム】韓国経済、再び始めよう(2)

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