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梅雨、韓半島の南北に上下しつつ“水爆弾”…3人死亡など被害相次ぐ

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国では、梅雨前線による豪雨で所々に雨の被害が発生しているが、中部地方では20日まで雨が続く見通しだ。中国で消滅した第7号台風“SOULIK”の水蒸気が韓半島に入ってくる場合、再び豪雨に見舞われる可能性があり、注意が必要な状況だ。

韓国の気象庁は「北朝鮮地域にとどまった梅雨前線が一時南下しながら12~14日には中部地方のあちこちで多くの雨を降らせた」として「15~20日の間にも中部地方では雨の降る日が多い」と14日明らかにした。気象庁は特に忠清(チュンチョン)地方まで南下した梅雨前線が再び北上しながらソウル・京畿(キョンギ)・江原(カンウォン)地域では15日深夜0時までに最高150ミリの雨がさらに降ると予想している。

韓半島に勢力を張った北太平洋高気圧に押され、中国に上陸した台風“SOULIK”は14日午前9時ごろ、中国の福州から西方380付近で勢力が弱くなり温帯低気圧に変わった。気象庁のホ・ジノ通報官は「台風による水蒸気が北朝鮮地域に流入する可能性が大きいが、京畿北部・江原北部などの地域にも影響を与える可能性がある」と話した。


先月17日に中部地方で梅雨が始まって以降、ソウル地域では先月末までに14.6ミリの降雨にとどまっていた。だが7月に入り14日までに降った雨は400ミリを超えた。中部地方の梅雨時期の降水量の平年値(1981~2010年平均)は366ミリだ。梅雨は普通、北太平洋高気圧の拡張により梅雨前線が中国、満州地方まで上がる7月下旬頃に終わる。今は梅雨前線が韓半島中部で上下を繰り返している状態だ。

◆豪雨被害相次ぐ=13~14日の2日間で200ミリ以上の“水爆弾”に見舞われた京畿北部や江原嶺西(ヨンソ)などの地域では、3人が死亡し2人が行方不明になるなどの豪雨被害が相次いだ。14日昼12時55分ごろ、京畿道、南揚州市瓦阜邑(ナムヤンジュシ・ワブウプ)の八堂(パルタン)大橋近くの北漢江(プッカンガン)沿いで、ハン某さん(58)が死亡した状態で水に浮いているのを道行く人が発見して警察に申告した。また京畿道抱川市内村面真木里(ポチョンシ・ネチョンミョン・チンモクリ)の排水路で、地元住民のイ某さん(57)が急流に巻きこまれて死亡した。京畿道加平郡上面(カピョングン・サンミョン)の祖昭川の近くの道路ではムン某さん(34)が行方不明になった。ムンさんは集中豪雨で自身の乗用車が水に浸るとすぐに車から降りて一緒にいた家族を救おうとしたところ行方不明になったという。この日午前9時30分ごろ江原道洪川郡斗村面遠洞里(ホンチョングン・トゥチョンミョン・ウォンドンリ)では山崩れが起き、仮設の建物で一人暮らししていたパク某さん(92)が行方不明となった。これに先立って13日午後5時頃には京畿道加平郡加平邑升安里(カピョンウプ・スンアンリ)の龍墜(ヨンチュ)渓谷で、会社同僚と遊びに来ていたイ某さん(38、女性)が急流に流されて死亡した状態で発見された。

浸水や山崩れも相次いだ。14日午前9時頃、春川市孝子(チュンチョンシ・ヒョジャ)1、2洞では住宅42世帯と路上に駐車されていた乗用車20台余りが浸水した。この日午前8時50分ごろ春川市東内面沙岩里(トンネミョン・サンアムリ)の春川方面383キロ地点の中央高速道路に200トン余りの土砂や木崩れ落ちてきて車両通行が全面統制されたが午後1時50分ぐらいに正常化した。



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