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【韓国梨泰院圧死事故】「有名人が登場すると人々が集まったそうだ」圧死の原因を究明する防犯カメラ確保

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

梨泰院駅1番出口方向から見た事故前の人波

梨泰院(イテウォン)事故は傾斜した路地に密集した人々が下の方向に折り重なるように転倒して被害が大きくなった。急で狭い路地に突然人出が殺到した理由は、現在としては定かではない。梨泰院の大通り沿いと裏通りの繁華街をつなぐさまざまな路地の中でも、なぜこの通りで事故が発生したのか、現場があっという間に修羅場になった最初の事故経緯が何かについて警察の捜査が集中する見通しだ。

惨事が起きたのは、ソウル龍山区(ヨンサング)のハミルトンホテルの横幅5メートル、長さ50メートルほどの狭い下り坂だ。梨泰院駅1番出口と有名な飲み屋が密集しているハミルトンホテルの裏手の梨泰院世界飲食通りを最短距離で結ぶ路地だ。

現場の目撃者によると、下り坂が始まる地点で誰かが踊り始め、あっという間に人が集まったという。29日午後11時ごろ、知人たちと梨泰院駅に立ち寄って事故現場を目撃した30代の会社員は「そこでハロウィンの服装をした誰かが踊ったそうです。それを見物しようとする人や終電に乗って家に帰ろうとする人、終電に乗って梨泰院に到着した人が路地に行き交っていた」と伝えた。またほかの目撃者も「現場に有名なインフルエンサーが現れたと噂され、人々が集まった」として「そうするうちに、人々の重心が崩れて下敷きになった。皆『助けてくれ』と叫んだが、誰も身動きがとれなかったようだ」と話した。


警察はソウル警察庁に捜査本部を設け、475人の人員を投入して証拠確保と死傷者の身元確認に力を入れている。警察捜査本部はソウル庁捜査次長を本部長とし、専担捜査チーム(105人)、被害者保護チーム(152人)、科学捜査チーム(151人)に分かれて運営される。事故経緯の究明に注力する専担捜査チーム関係者は「どうしてこのようになったのか、決定的なきっかけがあるのか、果たして何が間違っていたのかなどを調べる方針」として「一部の必要な資料を確保し、今後も引き続き確保していく予定」と明らかにした。 警察は現場の防犯カメラだけでなく、SNSに掲載された事故当時の現場動画も調べている。一部の現場目撃者に対する調査も終えた。 捜査チーム関係者は「かなり多くの人を調査し、必要ならばいくらでもさらに調べる予定」と話した。

尹熙根(ユン・ヒグン)警察庁長官は30日午前2時30分に緊急非常対策会議を招集し、安全措置の責任などに対する厳正な捜査を指示した。しかし、行事を特定の団体や人が主導的に開いたとは見難いため、捜査は容易ではないとみられる。警察関係者は「ハロウィンフェスティバルがあってただ集まったのかもしれないので、行事主催側や準備委員会があるのか、確認する必要がある」と話した。ただ、地方自治体の安全管理責任に対しては捜査が急速に進められる見通しだ。

ハミルトンホテル付近に詳しいというある市民は「梨泰院の裏通りは大きな行事が開かれると、商人会が一方通行を案内するほど出入りが複雑で狭い」として「ところが、今回は区庁であれ商人会であれ安全要員などが見えなかった」と指摘した。

一方、警察は遺体を撮影した写真や動画、死傷者の名誉を傷つける余地がある書き込みがネット上に広がり、個人情報の流出や虚偽事実の流布、名誉毀損行為に厳正に対応する方針だと明らかにした。



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