２０１８ジャカルタ・パレンバン・アジア競技大会当時、競泳韓国代表のキム・ヘジンを暴行した中国代表の沈鐸に軽い処罰が下される可能性が高いと１１日、ＳＢＳ（ソウル放送）が報じた。

ＳＢＳによると、今回の事件の真相調査を引き受けたアジア水泳連盟の競技委員９人のうち５人が「親中国系」で、中国のＹｕａｎ　Ｈａｏｒａｎ氏が委員長を務めている。

反面、現在のアジア水泳連盟内部数十個の要職のうち韓国人は１人もいないため、韓国側の声が反映された公正な調査は難しいとみられるとＳＢＳは分析した。


報道によれば、韓国内の体育界もこのようにみている。特に、アジアにおける中国スポーツの地位は高く、２０２２年中国杭州アジア競技大会を控えていて、アジア競技大会を主管するアジアオリンピック評議会（ＯＣＡ）が率先してこの問題に取り組む可能性も低いとの説明だ。

加えて、当初は大韓体育会が中国選手団に沈鐸に対する処罰を望まないという立場を明らかにしたため、中国選手団内部の自主懲戒はさらに難しいだろうとみられている。

これに伴い、沈鐸の懲戒は、アジア水泳連盟が主管する国際大会出場停止３～６カ月か、あるいは単なる警告に終わる可能性が高いとＳＢＳは伝えた。

一方、キム・ヘジンは８月２３日、アジア大会出場を控えて練習中に沈鐸から暴行を受けた。２０１４仁川（インチョン）アジア競技大会４冠の沈鐸選、足でキム・ヘジンの腹部とみぞおちの部分を２回蹴ったという。

沈鐸は暴行後にキム・ヘジンに謝ったが、キム・ヘジンは沈鐸がスポーツマンシップから外れる暴行をしたと判断して処罰の意思を明らかにした。翌日、大韓体育会はアジア競技大会を主管するＯＣＡに真相調査を要請し、適法な措置を促した。だが、ＯＣＡはこの事件を直接調査せず、アジア水泳連盟に調査を要請した。