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GM「赤字でも成果給、世界事業場で韓国が唯一」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
韓国GMが群山(クンサン)工場閉鎖を決めたのは、根本的にゼネラルモーターズ(GM)が他国で運営する工場に比べて生産性が低いからだ。「韓国での事業成果を改善するために緊急措置を取った」というバリー・アングルGM総括副社長兼GMインターナショナル社長の発言も同じ脈絡だ。

しかし生産性を高める努力を履行せず工場閉鎖から決めたという点で批判の声が出ている。群山工場を閉鎖するまでGM経営陣は生産性を上げようとする経営措置をほとんど取らなかった。韓国GMの売上高に対するコスト比率は2009年から90%を超えている。例えば自動車を3000万ウォン(約300万円)で販売する場合、コストは2700万ウォンということだ。

GM経営陣はこのように収益を出せない構造を10年間放置した。累積赤字は2兆ウォンを超え、「経営陣無能論」が出た背景だ。これは釜山(プサン)で自動車生産工場を運営するルノーサムスンの経営と対照的だ。2012年に15万台だったルノーサムスン車の販売台数は2012年に3分の1(5万9000台)に減少した。韓国GMの経営陣が手放し状態であるのに対し、危機が迫るとルノー自動車グループは釜山工場に1700億ウォンの緊急資金を投入した。また、系列会社である日産自動車の準中型SUV「ローグ」を釜山工場で生産することにした。「部品国産化政策」など経営革新策も功を奏した。ルノーサムスン車は昨年27万6808台を販売し、過去最多輸出記録(17万6271台)を更新した。


GMが「群山工場閉鎖は経営改善努力の一環」と発表した点も論議を呼んだ。コスト削減や収益性強化などではないからだ。現在の時点で工場を閉鎖したのが適切な措置だったかも疑問だ。韓国GMの労使は7日、2018年賃金および団体交渉を始めた。労使が人件費削減など費用を減らす案を見いだして生産効率性を高める方法を議論する席だ。コスト削減努力についてはまだ議論さえもしていなかったということだ。

両社の労働組合の態度も違う。韓国GM労組は2兆ウォンの赤字が累積した昨年も過度な賃金・成果給を要求した。危機状況でも昨年、賃金交渉に231日を浪費し、1月9日にようやく交渉を終えた。韓国GMは「昨年、世界GM事業場のうち赤字を出しながら成果給を支給したのは韓国が唯一」と話した。一方、ルノーサムスン車は昨年まで3年連続でストライキなく賃金交渉を終えた。

経営陣・労組の態度の違いは生産性の差につながった。韓国GM群山工場がGMグローバル事業場のうち最低水準の生産性で閉鎖した半面、ルノーサムスン車釜山工場は生産性指標(HPU・車1台の生産にかかる時間)で世界最高水準になった。

利害関係者とのコミュニケーションが不足しているという指摘もある。群山工場閉鎖の意思決定は9日に韓国GM富平(プピョン)工場で開かれた韓国GM取締役会であった。この席でアングル社長、カゼ代表ら役員陣は群山工場閉鎖案件を通過させた。アングル社長が訪韓し、企画財政部・KDB産業銀行・地方自治体の関係者に会ったが、具体的な説明はなかった。利害関係者らは「具体的な内容は聞けなかった」と口をそろえる。

イ・ナムソク中央大経営学部教授は「経営改善努力が失敗すれば、その結果として工場閉鎖につながることはあるが、工場から閉鎖して『経営改善努力』と主張するのは問題がある」と指摘した。



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