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【コラム】「ヘル朝鮮」を「ヘブン大韓民国」に(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
20代や30代の若い世代が韓国の現実を「ヘル朝鮮」、すなわち「地獄のような朝鮮」と話している。少し前まで彼らは、自身を絞り取る最低賃金以下の職でも好きなことをするのだからと「情熱労働」という自己欺瞞に酔っていた。自分たちを抑圧する賃金と雇用の深刻な格差も、各自の努力や能力にともなうのは当然と片付けながら「自分は差別に賛成する」と言った。だが今や上の世代たちが作ってきた不平等かつ不公正な構造に順応してきた20代と30代が変わり始めた。

逆説的に「ヘル朝鮮」の叫びから韓国の未来の希望を探し出すことができる。20・30代が希望のない構造を当然と受けとめて正しくない体制に順応しながら辛いとブツブツ言いつつ自己啓発やヒーリングなどだけに没頭していたら韓国の未来はない。そして彼らは韓国戦争(朝鮮戦争)後の親世代よりも暮らしが困難な最初の世代になるだろう。今こそ彼らは遅ればせながらも現実を正しく見つめ始め、その原因が「金の箸とスプーン」「土の箸とスプーン」に代弁される不公正かつ不公平な構造にあるということを悟り始めたという事実に希望の種を見る。

一部の上の世代は、若い世代が自身の祖国を「地獄」と言い、それも大韓民国ではなく「朝鮮」と呼ぶことについて不満を持っている。しかし上の世代は、若者たちが叫ぶヘル朝鮮と箸とスプーン論を正しく理解することができずにいる。それを端的に示す2つの記事があった。1つは朴槿恵(パク・クネ)大統領が閣僚会議で「一生懸命に努力すれば不可能だと思えることも成し遂げることができる」と話したことだ。もう1つは米国金融界で生粋の韓国人として成功した“メンター”が「土の箸とスプーンのせいだけにする」若い世代に「神様が感動するほど努力してみたのか」と尋ねたという記事だ。


2人とも、金の箸とスプーンをくわえながら生まれた。それだけではなく彼らが若かった頃は就職は当然のことだったし、非正規職やインターンというもの自体がなかった。賃金格差もそれほど大きくなく、勤勉性を発揮すれば大統領や世界的金融家でなくとも幸せな家庭を作ることができた。しかし今の若者には神様が感動するほど努力しても夢の職場は宝くじのようなものであり、絶対多数は低賃金と雇用不安の苦痛に耐えなければならない。それで彼らは結婚と出産までもあきらめて自ら役に立たない余剰(人員)だと自嘲している。ここで「努力すればいい」と言って「メンター気取り」をする上の世代は、自分の子供の就職依頼はしても多くの他人の子供たちが直面するヘル朝鮮を理解するわけがない。



【コラム】「ヘル朝鮮」を「ヘブン大韓民国」に(2)

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