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日本政府の朝鮮学校差別70年、涙に濡れた「4・24」(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ドキュメンタリー『ニジノキセキ』に登場した米国連合軍アイケルバーガー中将。光復直後、日本に駐留した彼の日記には、連合軍が日本政府に朝鮮学校を閉鎖するように圧迫を加えた状況が記されていると映画は主張している。[写真 DMZ国際ドキュメンタリー映画祭]

1945年解放直後、日本に残った朝鮮の人々がウリマル・ウリクル(朝鮮語や朝鮮の文字)を忘れまいと設立した朝鮮学校を日本政府は激しく弾圧した。数十年という歳月もその痛みを変えることはできなかった。2010年も日本政府は高校無償化制度から国内外国人学校のうち唯一全国10カ所の朝鮮学校を排除した。昨年、日本最高裁判所はこのような措置が「合法」だと釘を刺した。安倍政権は翌月実施される幼稚園無償政策でも朝鮮幼稚園を排除する方針を明らかにした。

「自分の国の言葉を学び文化を学び、何が日本学校と通う子供たち達と違うんでしょうか。教育権は平等ではないのですか」。昨年ある在日同胞の母親の涙ながらの訴えだ。

◆1954年にも「税金は同じように出しているのに教育は…」


「一部の日本人も誤解しているが、東京の朝鮮人だけで毎年10億円以上の税金を納付しています。そのため朝鮮人学校が年間経費7000万円の教育費を受けるのは当然の権利ではないでしょうか」

これは1954年、解放直後の朝鮮学校の様子を記録したモノクロ映画『朝鮮の子供』に収められている声だ。数十年が過ぎても変わっていない。

このような痛恨の歴史を在日同胞3世の朴英二(パク・ヨンイ)監督(43)はドキュメンタリー『サイサ-ニジノキセキ』(邦題『ニジノキセキ』)に余すことなく収めた。朝鮮学校教員の金功哲(キム・コンチョル)監督が共同演出としてクレジットされている。20日、京畿道高陽(キョンギド・コヤン)・坡州(パジュ)で開幕した第11回DMZ国際ドキュメンタリー映画祭韓国コンペ部門に招待されて来韓を控えた朴監督を電子メールで先に会った。

韓国国籍で、自身も朝鮮学校出身の彼は「日本政府の朝鮮学校差別は民族差別で政治弾圧」としながら「在日朝鮮人の根本問題である植民支配の歴史の清算がされていないまま解決されてないと考える」と強調した。

◆「サイサ」在日同胞なら誰でも知っている言葉

今回の映画は昨年、4・24阪神教育闘争70周年を迎えて製作が始まった。1948年日本文部科学省の「朝鮮学校閉鎖令」に在日同胞が一丸となって、日本の警察・憲兵隊に血を流しながら対抗した事件だ。題名の「サイサ」はこの日付を朝鮮語で読んだものだ。朴監督は「在日同胞なら誰でも知っている言葉」としながら「今、朝鮮学校をめぐる日本政府の差別と弾圧は第2の4・24と言われている」とした。

在日同胞の子供たちの朝鮮語授業風景も懐かしいが、これまで朝鮮学校を扱ったドキュメンタリーでは見られなかった内容も多く含まれている。特に、1948年4・24事件の歴史的脈絡を詳しく追っている。朴監督は「冷戦構造の中での4・24教育闘争は今回のドキュメンタリーを製作して私も新たに認識した部分」としながら「済州(チェジュ)4・3事件、韓国5・10単独選挙との関連性が最も印象に残る」とした。



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