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今日から自転車の飲酒運転摘発されたら罰金=韓国

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版

ソウル市公共自転車「タルンイ」に乗った二人の市民が27日、ソウル中区(チュング)のソウル市庁前の横断歩道を渡り、歩行者の間を走っている。自転車の歩道・横断歩道運行は、罰金3万ウォンが賦課される「違法」だ。

27日の昼12時頃、ソウル中区(チュング)のソウル市庁前。歩道を走っていたソウル市公共自転車「タルンイ」2台が横断歩道に入った。自転車2台は道を渡っていた市民約10人と絡まった。「あ、びっくりした。」横断歩道を渡っていた市民は、近づいてきた自転車からあわてて離れた。その前を歩いていた人々も左右に散り散りに分かれた。自転車に道を開けるためだった。会社員の金さん(30)は「歩道と横断歩道では自転車がまるで王様になったようだ。歩行者が自転車を避けて通っている」と憤りを発した。

自転車が歩道・横断歩道をあたかも歩行者のように走る「距離の無法者」になっている。韓国の道路交通法上、自動車・バイクなどと同じく「車両」に分類される自転車の歩道・横断歩道運行は「違法」だ。取り締まりにかかれば罰金3万ウォン(約3000円)が賦課される。自転車人口と公共自転車が増加し、歩道を走る「歩行自転車」が増えている。

韓国交通研究院によると、韓国の自転車利用者(12~69歳、月1回以上利用者)は2016年に1330万人を越えた。道で簡単に借りて乗れる公共自転車はソウル市だけで2万台を運営している。歩道に設置された「タルンイ」貸与所(1400カ所)で自転車に乗ってすぐに歩道を走る市民をしばしば見かける。


自転車は交通事故の「加害者」になっている。道路交通公団によると、ここ5年間(2013~2017年)の自転車による交通事故は2万8739件に達した。その20.2%の5816件が自転車が人とぶつかった事故だった。歩道・横断歩道を違法で走って起こった事故も多い。警察庁の交通事故統計によると、2016年の自転車事故の全体の7.7%(456件)が、自転車が横断歩道を渡る途中発生した。3.1%(182件)は自転車が歩道を通行する途中発生した。

警察庁が受け付けた自転車事故現況をみると、歩道・横断歩道での自転車運行は大きい事故につながることもある。昨年8月、ソウル江東区(カンドング)では歩道に入った自転車にぶつかった歩行者(女性、82)が死亡した。加害者の自転車運転者(男性、59)の事件当時の血中アルコール濃度は0.088%(免許停止レベル)だった。

「歩行自転車」とともに道の無法者になった「飲酒自転車」は28日から取り締まりの対象になる。酒を飲んで自転車に乗り摘発されたら、罰金3万ウォンが賦課される。28日から施行される改正道路交通法には、自転車の飲酒運転を警察が取り締まり・処罰できる規定が新設された。啓蒙期間を経て12月1日から本格的に取り締まりを開始する。

だが、「歩行自転車」の取り締まりは現実的に難しい。警察庁の関係者は「警察がいちいち歩道と横断歩道に立ち構えて自転車利用者を捉えることはできないので、実際に取り締まるのは難しい」と話した。

自転車利用者も言い分はある。李さん(42)は「自転車道路があっても無用だ。車とバイクが防いだり道がきれたりして、怖くて不便で走れない」として「自転車が走る道をきちんと作ってから言いなさい」と述べた。自転車で登下校をする生徒はより不便だ。高校生の鄭君(17)は「歩道や横断歩道を利用しなくては家から学校まで行くのがとても大変だ。道路を走るのがさらに危険なのではないか」と聞き返した。

専門家は根本的に市民意識の改善と現実に合う法律整備を行うのが急務だとアドバイスする。道路交通公団のチョン・イソク教授は「大事なのは市民意識だ。まず自転車に乗る大人と子供、皆が歩行者を配慮するマナー教育を専門機関などから受けなければならない」として「市民も自転車道路では自転車が優先だとの認識を持たなければならない」と述べた。

明智(ミョンジ)大学交通工学科のキム・ホンサン名誉教授は「歩道を走行するすべての自転車に罰金を賦課し、実際の取り締まりはしない法律を現実的に整備する必要がある」と話した。

また、「歩行者に大きな脅威にならない程度のスピードで走る自転車は、歩道走行を許容するか決める市民討論会などを開き、その結果を法律に含ませることも考慮しなければならない」と付け加えた。



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