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韓国空軍の警告は完全無視…「中国、東海も自国の庭にしようという腹積もり」(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
◆西海を越えて東海まで狙う中国

ところが今年は最初からKADIZを越えて東海に侵入し、中国領域圏を西海から韓半島を越えて東海まで広げようとする意図を隠さないでいる。キム・ヒョンチョル前空軍参謀次長は「東海に進入するのは、戦術的には中国は韓日米の情報を収集しながら3国の対備態勢を確認しようとする意図で、戦略的には西海を中国の内海としたことに続き、韓半島と東海まで“中庭”同然に自分の勢力圏として認めさせようという腹積もり」と話した。

中国は東海海域とその上空まで自分たちの影響圏に置こうと海軍と空軍に集中投資している。韓国軍事問題研究院のユン・ソクジュン研究委員は「中国が米国との覇権争いのために海軍を大きくしているが、空軍にも莫大な予算を投じている」とし「全世界を置いて米国空軍と競う戦略空軍が中国空軍の目標」と説明した。中国空軍は自主開発したステルス戦闘機「J-20」と長距離輸送機「Y-20」を年頭から実践配備している。また、米本土に核攻撃を加えることができるステルス戦略爆撃機「H-20」を開発している。


国家安保戦略研究院のパク・ビョングァン責任研究委員は「図体が大きくなったら大きな服に着替えるように、中国空軍が力をつけながら活動範囲も拡大している」とし「太平洋進出への要所となる韓半島と東海を勢力圏に編入しながら、同時に宿敵である日本をけん制しようとしている」と指摘した。

◆「上部の指示に沿って定例的に無断進入」

中国軍用機が離於島(イオド)~済州島(チェジュド)南部~浦項(ポハン)東部~鬱陵島(ウルルンド)近海を往復するコースでKADIZを長時間無断進入したのは26日を含めて今年7回にのぼる。今年1月・2月・4月・7月・8月・10月にも中国軍用機がほぼ同じルートを飛行した。7回とも下旬に発生した。キム・ヒョンチョル前次長は「中国空軍はKADIZ無断進入をすでに定例化したものと推定される」とし「これくらいなら、北部戦区ではなくその上層部ラインが指示したものと見なければならない」と述べた。

キム前次長によると、中国のKADIZ無断進入は冷戦時期の「ソ連の真似」だ。旧ソ連は、米国の同盟国防空識別圏に軍用機を飛ばして偵察活動を行いながら防空識別圏を無力化させようとした。中国が今、韓半島付近や東海上空で同じことをしている。ただ、中国軍用機はいつも鬱陵島近海で方向転換して南下しているが、これはさらに北上した場合、ロシアを刺激しかねないとの判断によるものだと政府消息筋は指摘する。中国が緻密な計算下で東海上空に進入していることを懸念したものだ。

韓国は中国のKADIZ無断進入に対抗し、警告→戦闘機の緊急出撃→駐韓中国武官招致などの措置を取ってきた。だが、中国の「無視」水準は高まるばかりだ。パク委員は「韓国はKADIZをめぐって中国とうんざりするような駆け引きを繰り広げている」とし「方法がない。すぐに効果はなくても、戦闘機を飛ばして韓国の意志を毎回強く中国に伝えなければならない。絶対に隙を見せてはいけない」と強調した。



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