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【コラム】「ハノイの奇跡」とノーベル平和賞(2)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
ノーベル委員会は毎年2月に平和賞候補の推薦を締め切る。12日に締め切られた結果、個人219人と85機関が今年の候補に推薦された。ノーベル委員会は1次審査を通じて候補を選び、4-5月から本格的な検証と評価に入り、9月末の受賞者を確定し、10月初めに発表する。果たしてトランプ大統領は望み通り今年のノーベル平和賞を受けることができるだろうか。その可否は来週ハノイで開催される2回目の米朝首脳会談にかかっている。

シンガポール首脳会談が原則を決める会談だったなら、ハノイ首脳会談は原則を具体化する会談だ。米朝関係の改善、韓半島平和体制の構築、完全な非核化というシンガポール共同声明の3つの原則を具体化するための実質的履行措置を導き出すことが今回の会談の目標だ。中身のない外交的「ショー」という批判から自由になるためには、この3つの部門で可視的な成果がなければいけない。このために双方の実務陣の交渉が会談の直前まで続くだろうが、現在のところ楽観も悲観もしにくい。

独裁者の金正恩委員長が憎くても、今まで彼が見せてきた戦略家的な姿は認めざるを得ない。国際社会のルールを破り、そのために深刻な制裁に苦しみながらも、金正恩委員長は結局、核武力を完成させ、これをテコに韓国政府はもちろん、米国や中国など周辺強大国まで動かしている。金委員長は果たしてトランプ大統領が約束した体制の安全と経済的繁栄を核武力と交換する大きな決断ができるだろうか。時間を稼ぎながら一方的に利益だけを得ようとすれば、いつ態度を変えるか分からないトランプ大統領の怒りと炎に直面する覚悟をしなければいけない。


文大統領は「ノーベル平和賞はトランプ大統領が受け、自分たちは平和さえ得られればよい」という名言を残した。韓半島の平和と非核化が実現する歴史的な大転機を生む「ハノイの奇跡」を期待する。12月10日にオスロ市庁で開かれるノーベル平和賞授賞式にトランプ大統領と金正恩委員長が並んで立つ姿を見てみたい。

ペ・ミョンボク/中央日報論説委員/コラムニスト



【コラム】「ハノイの奇跡」とノーベル平和賞(1)


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