アンドレ・キムが作った服を着た李天寿（右）と朴主永選手。

化粧品広告に出演したサッカースター安貞桓（右）。

本塁打王李承?（右）がアンドレ・キムのファッションショーに出演。

崔洪万がリングの上でテクノダンスを披露。

スポーツスターの概念が変わっている。実力だけではなく外貌と衣装にまで気を使う。


このごろのスポーツスターたちは大柄でもゴツゴツしたイメージはない。ソウル清淡洞（チョンダムドン）の行き付けの美容室でヘアスタイルを整え、コーディネーターが選んでくれる服を着る。所属マネージメント社が芸能人のようにスケジュールを立てて放送出演を渉外랂る…。


スポーツとエンターテイメントが融合した時代になった。スポーツスターが準芸能人に変化している。

ベストドレッサーにも選ばれたことのあるサッカー代表李天寿（イ・チョンス）選手はモデルであるガールフレンドのキム・ジユさんが服を選んでくれる。ヘアスタイルはいつも違う。黄色や青などに髪も染め、ファンの視線をとらえる。男子バレーボール三星（サムスン）火災の攻撃手イ・ヒョンドゥ選手は「監督の視線さえなければもう少し派手にしたい」と言う。またプロ野球ＬＧの美男スター、パク・ヨンテク選手は転地訓練に行けば外醍ファッション雑誌数十冊を買って読むほど、ファッションに関心が高い。

野球の李承?（イ・スンヨプ）、サッカーの安貞桓（アン・ジョンファン）選手はアンドレ・キムファッションショーの常連客だ。

競技団体も人気のために選手たちのおしゃれを奨励する。韓国バレーボール連盟（ＫＯＶＯ）は昨年、プロに転向し、男女選手らをモデルアカデミーに送り、５時間にわたって化粧法やヘアスタイルの講義を受けさせた。女子選手たちはウォーキングも学んだ。選手たちに講義したヘアデザイナーのオ・ミンさんは「大衆がスポーツ選手にも格好よさを望むので選手たちも『変わらなければならない』と感じていることがわかった」と述べた。

こうしてプロチームも、成績だけではなくメディアにどれほど登場したかを年俸に反映させるようになった。

シルム（韓国相撲）から異種格闘技Ｋ－１に転向した崔洪万（チェ・ホンマン）選手は「異種格闘技の派手な舞台にあこがれてシルムをやめた」と話した。崔選手は身長２１７センチ。髪を染め、リングの上でテクノダンスを踊る。こうしてスポーツスターたちの外見は人気や収入と正比例している。

スポーツと芸能界が似通いながら交流も増えている。野球選手朴賛浩（パク・チャンホ）とタレント車仁杓（チャ・インピョ）、サッカーのコ・ジョンスと歌手ホン・ギョンミン、野球の李承?とタレントキム・ジェドンのように友人関係を築く人も多い。

月刊スポーツビジネスのチョン・ヒユン代表は「基本的にプロスポーツは収益構造が芸能界とまったく同じで、商品性を高めるために選手が芸能人のように外見やイメージを作るのは当たり前のこと。しかしスポーツは公正なので、実力が不足しているにもかかわらず欲張った場合、テニスのアンナクルニコワのように淘汰されるほかない」と述べた。