今年のウィンブルドンテニス男子シングルスで、アンドレ・アガシ（米国、世界ランキング１位）、レイトン・ヒュイット（豪州、２位）が序盤で脱落したのは何を意味するだろうか。

ウィンブルドンで男子１、２番シード選手がベスト８入りできずに脱落したのは今回が初めてだ。 このため今年のウィンブルドンファンは新しいチャンピオンの誕生を期待している。現在ベスト８進出者のうち、歴代メジャー大会で優勝した選手はいない。


ベースラインプレーヤーのアガシとヒュイットの脱落は、正反対のスタイル「ビックサーバー」の復活を意味する。


現在ベスト８進出者のうち６人が、時速２００キロ以上のサービスを武器とする選手だ。 今年、再びビッグサーバーの全盛時代を迎えている。

特にロディックは今回のウィンブルドンでベスト８入りするまで、６５回のサービスゲーム中６３ゲームを取っている。

ウィンブルドンで過去２回優勝しているステファン・エドバーグ（スウェーデン）は「ベースライナーらのリターンがよくなったため、その間ビッグサーバーらが苦戦してきた。しかしいまではビッグサーバーもストローク能力が向上したため、芝コートでまた優位を取り戻すことになった」と分析した。